PHOTO & TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / HIRO MURATA)
OWNER : Jun Kono (@heye4554)
・USDM KP OG-san // Jun’s Toyota Starlet Si (KP61) 1984
■Chapter.01
KPといえばKP OG-san。そんな脳内への刷り込みすら感じる日本のKP界隈事情。KanagawaのKP OG-sanはTechno Break PartyのGure-sanとして知られているが、TokyoにはKono-sanがKP OG-sanとして君臨している。
Kono-sanは、KP OG-sanと呼ばれたり、Chiba方面のChibaな人からはOppaiと呼ばれていたりもするが、KPを購入する以前は赤いA100 ColloraでUSDM界に爪痕を残した所謂USDM偏愛OG-sanなのだ。(その愛らしいフォルムから、本国のFinal Bout Crewが来日した際には”Shrek”なる新たなネーミングも誕生したのも懐かしい)
とはいえ、TokyonurでFeatureするにしてはExtremeなBuildをしているわけでもないし、世の中への初出し車両というわけでもない。なんなら2020年のOkaban(Okada Bankin) New Year Cruiseで行動を共にしているし、その時はFixしていたInterior Panelの一部も今回はInterior製作途中ということで欠損している。
でも、Kono-sanのKPはなかなかStreetへお出かけすることが少ない。今回の撮影も、2年ぶりに開催されたOkaban New Year Cruiseの流れでの撮影となったわけだ。
■Chapter.02
そんなKono-sanだが、KP61との出会いは極めて偶発的なものであったらしい。USDM AE100 Colloraで一定の満足度に達したタイミングで、新しいベース車両を検討。その時はSun Roof付きのCelica XX Zenkiの購入を検討していたが、訪れた中古車屋に偶然置いてあったKPに惹かれて即決。
そこから、Solex 40φ CarburetorとExhaust Manifoldに交換しGokigen KP OG-sanのKP Lifeの始まりとなった。その後、AE100と同様にUSDM Conversion作業を進めることに。Toyota North Amercaから新品のSide Markerを購入したり、Mile Metor、Column Switch、US Grillを始めとしたUSDM Detail Up Partsを着実に入手していく。しかし、USDM Conversionにおける決定的なItemである5 Mile Bumperだけは入手は困難をきわめ、3年の歳月をえて入手することに成功した。
その間に、傷んでいた車両のRestorationを進行させ、部品取りのKP61を2台入手。Okada BankinでOkaban Unionの仲間達と地道に作業を進める(約3年間)。その間にRoll Cageも入れたり。そしてNew Paintをするならば、USDMなToyota Factory Colorが良いよねっということで、現在のこの色が選ばれたというわけだ。
Shift Positionが控えめにMouldされたTRD Shift KnobはKono-san自慢の逸品。
決してCar Show映えする色でもないし、格段に尖った施工をしているようには見えないかもしれないが、USDM KP OG-sanのKono-sanらしい、”Old School JDM Street Carを地道に楽しみつつ、見るヒトが見ればやることはやってる北米のヒト”っといった雰囲気がとても素敵だよね。日本では、こういったCategoryのクルマを展示するCar Showはなかなか無い。完成しても誰にも自慢することなく維持しているようだったので、”Mooneyes Street Car Nationalsなら、コレどんぴしゃですよ?”っと煽ってみたら、ちょっとEntryを検討してみるみたい。そのSCN 2022にはTokyonurではお馴染みのクルマから、KP OG-sanのように普段オモテに出てこないクルマやイケてるデイリーセカンドカー(セカンドカーナショナルズ)がEntryを検討しているのでお楽しみに!
■Afterword
Okabanに仲間のクルマが入庫すれば、従業員でないにも関わらず作業をEventのように楽しんで行うのが、Okaban Union(公な存在ではないが)。そのOkaban Unionは、Freee’sのShido-chanを始めとした愉快な仲間達が中心となっている。そんな彼らとのKono-sanの絡みは実に興味深い。Kono-sanの慕われる人柄の良さが際立っているというのもあるが、Kono-sanが自販機の前に立てば人数分以上タカラレル光景を何度も見てきた。これはOkaban Gekijyoによる伝統芸能なので、その光景を見てもドン引きしないよう気を付けて欲しい。