PHOTO & TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / HIRO MURATA)
・American 4×4 vs JDM Compact vs Scandinavian Viking // Tokyonur Winter Club 2022
■Introduction
日本という国土においてWinter SeasonのPlay Groundはとても限定されている。さらにその期間は限定的であり儚くも切ない。
そして、我々は激しいRoad Rageをするわけではなく、Main Carの一張羅で出動する。当然Riskが高いわけだが、Main Carで訪れることで”潰しが効かないぞ”というSelf Limitterの範囲内で、Road Closed For WinterなDead Endを目指したWinter Drivingを楽しむわけだ。
とはいえ、Snow Driveを楽しむというより、Winter Seasonに備えた万全の装備を施したMain CarでのExperienceと、自らのDriving Skillを常に全天候型に対応すべくといった目的もある。
さらに昨今では、目的地に辿り着くや”雪四駆倶楽部”という名の、田宮模型のワイルドミニ四駆を発端とした、雪山でのDesk Top Car Clubでの遊びがメインとなりつつある。(それも最近ではRCがメインとなりつつあるが…)
■Chapter.01 // DDP 4×4
DDPの常連である、Saitama Prefecture最大勢力のAmerican 4×4一派が集結。想定はしていたが全車がMud Terrain Tireだ。
このChapterでは世界中の4×4 Crewのなかでも永遠の謎ともロマンとも形容される、極めて特殊なJDM Winter RoadでのTire Selectも検証していこうと思う。
Snow RoadでのAll Terrain Tire万能説や、Deep SnowだとSnow=MudなのでMud Terrainでも問題無い、といったケースバイケースな事例はあるが、この日はDDP一派との集合前に単独でKanto-Koshinetsu RegionをRecceしていた私は、ほぼ全てのSnow Conditionで全てのTire Selectでの結末を見ていた。
大雪警報が発令された瞬間のNiigata Prefectureでは、実質世界最強のAll Terrain Tireと言って過言では無いBFGのKO2を履くHummer H2(一般のスキー客)が山間部の緩やかな上り坂で大苦戦していた。(Studless Tireを履くFront Wheel DriveのToyota Alphardが信号待ちから発進できなくなる状況での話し)
Mud Terrain Tireを履いてきたDDP American 4×4一派に話を戻そう。
Dune Stageでは圧倒的な走破性を誇っていた、Masashi-sanのGrand CherokeeはDeep Snowハマるとそれなりに苦戦。どの程度かというと、腹下高以上のPowder SnowにDiveし、”うっかり低速”になると動けなくなるという状態。
で、同じLineをTraceして脱出することが出来たのが、世界最強のWinter Tireと言って間違いのない、BridgestoneのDM-V3を履く我がElement。前代未聞の頼りないHonda Old-School Dual Pump AWD Systemなので、全てのPerformanceをTire Performanceに依存しているわけだが、今回のConditionに限っていえば、”ちゃんとした4×4″のGrand Cherokeeを上回るPerformanceを発揮した。腹下ClearanceでもGrand Cherokeeが優勢ではあったが、Studless Tireって偉大だね・・・
とはいえ、Mud Terrain一派がStuck Festivalだったかというとそうではなく、意図的にDeep Snowへ進入しなければ、全車至って普通に走れていた。
なによりも強烈なのが、超重量級のGMC Sierra Pre Runnerだ。Grand CherokeeとPradoはMud Terrainでも、それなりに戦闘力が高そうに見えるが、あのPre Runnerでキタか・・・っとOwner以外はみな心の奥底で”何かおきる”っと期待していたはずだが、拍子抜けするほど安定した走りをみせていた。
しかしまぁ失う代償が大きすぎるので程ほどにといった感じだった。でも、「Tokyonur “冬の勇者” Award」は間違いなくこのSierraだ。
全くSnowとは無縁の都会派Kidsも、オトナナコドモの雪四駆を借りたりソリ遊びをしたりと、ここぞとばかりにNight Snow Partyを満喫。ちょっと夜更かしすることにはなるけれど、その瞬間に行動を起こさなければこういった体験をすることは出来ない。
そして、その日のうちに帰路につき翌日には普段通りのLife Styleに戻るFootworkの軽いFamilyは素敵。
当日参加だったにも関わらず現地周辺の宿を見つけてOvernightでのEntryとなる地域貢献型Crewも居り、贅沢な休日を満喫していた。
■Chapter.02 // Viking Style
Scandinavian”トゥーホーティー”ことButterBrick666ことKage-chanのVolvo 240に誘われ、これまでのKanto-Koshinetsu Regionから飛び出しTohoku Regionへ。これまたRoad Closed For WinterなDead Endを目指し、Monster Powder Conditionを駆け抜ける。
道中、あまりにも強烈な降雪で谷底に鼻先を落とし、Engineをかけたまま放置されたK Carも現れDriverの安否を確認するも不在・・・・数日間Newsを調べてみたけど、きっと大丈夫だったのだろうと思いたい。・・・
240はいくらStudless Tireを履いているとはいえ、”RWDの2WDで荷室も軽いWagonだからヤバイだろ!”っと思うヒトも多いだろう。でもよく考えて欲しい。この時代のVolvoはScandinavian Traditional Street Carだ。”AWD?そんなものは必要ない”と言わんばかりの、構造上のMechanical Gripが強烈で、凍結路やDeep Snowもグングン進む。Tractionがかかりやすい足回りの設計がされているんだろうね。過去に欧州で同型の240でDriftをするCultureがあったように、日本でもClassic Volvoを購入して”次のドリ車として240買ったよぉ~ 日産じゃないけどw”と言ったギャグを炸裂させるヒトが居ても良いかもしれないね。
Dead Endに到着すると日没も間近・・・
除雪頻度の高いAreaとは言えないのでWrap Timeにも気を付けないといけない。猛吹雪のなかKage ChanのAxial Bomberと我がMiniz 4×4 JL Wrangler Cattapi。手短に”吹雪雪四駆”楽しむOG-san達の姿は異質でしょうか・・・
帰路につくころにはVolvoは腹下で雪をかき分けながら国道を突き進む。路肩からはMini Avalancheも頻発し、周囲が完全フラットな大雪原では防雪柵すら意味をなさないWhite Outが発生。慎重にMountain Sectionを脱出し無事にHighway Lampに到着・・・身の危険を感じるConditionだったが、Extreme Snow ZoneでのBuddy行動は鉄則だし心強いなと再認識させれらた。
■Chapter.03 // JDM K-Car
時間軸的には2021年末に遡る。Season Inのタイミング的に何故だか毎年一緒にChristmas Dinnerを共にするInokuma-kun。(なんでかなーw)
Inokuma-kunの昨年までのKawaii Altoは今シーズンはお留守番多め。North Sea RoadのEsse PeugeotことEgeotに触発されEsseを入手したからだ。Season In直前に本家とは異なるアプローチで直結AWD化に成功させるも、様々な事象を考慮し現在はFR状態に。但しEsseの4ATは賢いとはいえず、そこそこ苦戦している模様。まぁでも、Altoとは異なるWinter Drivingを満喫していた。
Inokuma-kunとの雪四駆はTamiyaのWild Mini 4WD。最近はコドモなオトナが資金力を炸裂させ、オカシナことになってしまっているが、ルーツは全てココから始まっているのだ。
昨シーズンからCrawler Caterpillar Systemを積極的に採用し始めたTokyonur Specの雪四駆だが、Miniz 4×4のCatappiは短時間で雪がCrawler内部に詰まり排雪が追い付かず凍結固着気味なることがあり、走行する気温とConditionを選ぶということが判明した。(そもそもWater Proofではないので屋外使用は想定されていないわけだが・・・)
(ふれないのはカワイソウだから、一応ふれておくと年末年始恒例MeetキャラなNakajima-kunは麓にShuttleを置いてDead Endまで同乗往復していたよ。)
■Chapter.04 // JDM SUV & JDM Compact
昨年2月に開催されたものの、まさかの高温で残念な結果となったMyoko Winter Battle(勝手に命名)。そのEntrantの2台であるGenki-kunのCL1と、DDPでもお馴染みのMomozo-sanのHilux、そして再びKage-chanの240が集結した。普段だと、暴風雪のTimingを狙ってWinter Areaに向かうわけだが今回は晴天。
普段の劣悪な視界からは知りえることが出来なかった雄大な自然を満喫。Short SkiやSnow Shoeで各々Winter Activityを楽しむ。
集まった人間の数よりも、何故だか多い雪四駆の台数・・・オトナゲナイオトナClassは実に豪快だ。
今回のTokyonur Winter Clubには渡航制限の関係で参加することがかなわなかった”Ranger部隊”が1:1 Scaleと1:10 Scaleの4Runnerを待機させているので、Winter Road Trip Vo.2の開催を検討中だ。こうご期待!
■After World
綺麗に〆たかのように見せたが、Chapter.04では実は前日入りをしていた私とGenki-kun。主要Crewが集まる日が高温の晴天ということが予報されていた為、ElementはSnow Areaの残雪を確認するために単独で前日Recceを行っていた。Extreme Snow Areaでは基本的に単独での日没後行動は控えるようにしていたのだが、Recce終了後に市街地での渋滞に巻き込まれ宿泊地への峠越えが完全に日没後となった。
それが運の尽きだったかもしれないが・・・
日本の最高峰の土建技術をもってしても”隆起が止まらないTunnel”越えを直前に控えた登りSectionで、路面Conditionはお世辞にも素晴らしいとは言いがたいWashboard状態の凍結路面。
目と目があった瞬間に辛うじて回避挙動をとるもHit Elk・・・
Elkはその後、元気に去っていったが漆黒の闇の中の路肩に停めてMachine Check。甘い香りと、粉々に散ったBug Guard。Bumperは辛うじて繋がっているが、実は真っ二つ。RadiatorはCoreからのLeakも発生しAir Conditioner Condenserはくの字変形。(あえて画像は出さないけど、身近なCrewに送った画像には、皆が見たこともないというオモシロイ画も含めていた)
騙し騙しの状態でHotelに到着することに成功。Honda AvengersであるGenki-kunに一報を入れる。Genki-kunがHotelに到着するなり、Radiator CoreへのDamageが深刻なことが分かり”コレ、知り合いのShopが近くにあるので作業場を借りて応急処置しましょう!”っという判断に。
そう、Genki-kunはEbisu Circuit主催のDrift Seriesに参戦しており、Tohoku RegionでのCommunityとの繋がりが非常に強いのだ。
夜も深い時間帯たが、Fukushima Prefectureに店舗を構えるRave FactoryのMiura-sanの元を訪れる。
Rave Factoryは車検一般整備、Dynapack用いたEngine Tuning、Audio、Restoreを始め、クルマに関するありとあらゆる施工を手広く、そして手厚い作業をしてくれる心強いShopだ。
今回、遅い時刻にも関わらず快く受け入れてくれたことに感謝。
Genki-kunとMiura-sanの作業により、Radiator CoreからのLeakを止めることに成功。ことなきをえて、翌日の雪四駆Crewとの行動に大きなPlan変更をすることなく完遂することができた。
そして、東京への帰路途中、その日のうちにMoon AutoへのRepair入庫手配と、Honda Parts(USA)の手配をBlue LabelのKizu-sanに依頼し、激しいWinter Weekendは最小の被害で幕を下ろした。(下手したら鹿相手で一発廃車も免れないだけに、まぁこれはこれで不幸中の幸いということで良かったのかな・・・)
鹿の飛び出しなんて遭遇したら、いくら良いStudless Tireを履いていたところでシカタガナイネ・・・オヤオヤ