PHOTO,VIDEO&TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / Hiro Murata)
Snowboard GoPro Camera:Tsukasa Inokuma (@inokuuuu3030)
■Take Me Out To Snowland // NASC Winter Circuit 2021 at Lotte Arai Resort Myoko
・Chapter.01
Winter 20-21 Seasonの幕開けと共に発表されたNASC Winter Circuit 2021。開催地となるLotte Arai Resortの累積積雪量は20メートル越えという強烈な数値。上越妙高エリアが日本有数の豪雪地帯だということは現地に到着すれば一瞬で理解することが可能だ。
Off Season中のLotte Arai Resortでは、NASC主催のDirt Endurance Raceの舞台となるなど、日本のOffroad Communityからの注目度も高く、今回はそのCommunity経由でイベントを知ることができた。
昨年末からメンバー招集と遠征プランを組み立てはじめ、KAWAII Altoでお馴染みのInokuma-kunはHonda That’sのライトを180SXに移植したThat’s 80(雑エイティ)を製作。Lowbrain Genki-kunは当初の予定ではCL1での参加予定だったが、Inokuma-kunの本気度に触発されて1号機であるEGをSnow Specに変更して参加となった。
大注目のKage-chanの240 Estateは無念の欠席・・・Scandinavian Flickを見てみたかった・・・
当然のことながらイベント趣旨的に、Rally Car、SUV、4×4、SxS、を対象としたイベントだけに、FR、FF車両での参加は要問合せだ。
■Chapter.02
天気予報では開催日の気温上昇が決定的となった。こればかりは致し方ないが、なにせ豪雪地帯だからなんとかなるだろうと土曜日に会場入り。
到着すると、夏季冬季問わず常連のMSY TradingのMasaya-sanが、DDPでもお馴染みのHonda Talon 1000Rを持ち込みGuestの”オモテナシRun”をしている。
Genki-kunとTokyonur Base Campを設営している間に、Inokuma-kunはArai Resortの名物”大斜面(Big Bowl)へHike Up。当初の予定では全員でSnowactivityを楽しむ予定だったが、イベント前週にTokyonurが尾骨骨折をした影響もありInokuma-kunのソロに。(GoProを託した。)今回の映像後半は全てSnowboard Moivieとなっております・・・・
■Chapter.03
日曜日の朝も豪雪地帯とは思えない温暖な風に包まれるWinter Circuit。しかし、この気温の上昇でもCircuitから雪が無くなることは無いのである。それは何故か・・・
この雪面の下に2~3メートルの雪が積もっているからだ。それ故に数台クルマが通過するだけで20cm以上ものワダチが掘られてしまう。雪が無くなるわけではないのだが、シャコタンドリ車軍団もLiftしてきたとは言え、重機によるコース整備が行われた直後の数周しか走行することが出来ない。本来4×4向けのイベントではあるのでこれはいたし方ない。
路面コンディションは雪上で滑ることを体験するというよりも、完全にクロスカントリー状態。
当然のことながら、この状況の撮影ではMSR EVO Explorerが必須といえるコンディションだ。
私は、日々Snowrunnerで新雪走行のTrainingをしていた効果を発揮。スタック寸前のソーイングや、轍を斜めに跨いで跳ねながらトラクションを確保する効果を体感することが出来た。そして頼りのないHonda 4×4を助けるのはMaxtrax。なかなかヒト噛み目をくわせることが難しいこともあり、手前の爪がだんだん研がれてきたが・・・
肩を落とすドリ車軍団に、どこまでスタックせずに雪上を走行できるか選手権が開催される。飛び込み競争的な・・・勝負の結果はよくわからないが、Inokuma-kunが一応の優勝か(笑)
でも、なんか楽しそうな画が撮れたNASCのNakajima-sanや、JoinしてきたKawasaki-san(Drift Tengoku)含めみんな笑顔だったから楽しめたんだろうね。
こうやって、合法的にMotorsportsのヒトツの遊びかたとして、場所や環境を提供してくれることが有り難いし、そういった催しがあるならば影響力が大きいヒトほど積極的に参加をしてシェアしていくべきだと思う。
今回は、別のイベントとのバッティングがあったのたのも事実。しかし、クルマを使った新しい遊びのスタイルを常に探求しているTokyonurがこちらを選択したのには、そういった理由があったからだ。
■Chapter.04
夕方にはPradoもレスキューのPajeroもスタックし、最後の砦であるLC200も”気を抜くとスタックする”という状況に。
主催のNASCとしても、気温の上昇でここまで路面コンディションが悪化することは想定外だったようで、”せっかく来てもらったに・・・ゴメンネェ~”と申し訳けなさをあらわにしていた。気温さえ0℃前後になれば、快適に走行できるはずなので今後に期待したい。
しかし、我々はこの非日常の豪雪地帯である妙高に来ること自体を楽しみにしていたし、Genki-kunは雪上クッキングも楽しんでいたし、田宮模型の雪四駆勢は気合の入れようが違うしね(笑)
初参戦のMomozo-sanのSurfはMy Car仕様。
Tokyonur Hiluxは前戦までに不安材料を全て洗いだし、安定性向上の為に実車用のWheel Weightをタイヤ裏側に装着した挙句、田宮工作キットのキャタピラを装着。大人げない走行性の向上を果たした。
そして、今回の為に投入したと言っても過言ではない、Tokyonurの2号機はMercedes-Benz 280 GE。
田宮模型のミニ四駆のルーツともいえるコミカルミニ四駆シリーズだが、当然のごとく280 GEは絶版だ。良い巡りあわせもあり入手することが出来たわけだが、せっかくならば大好きなG350d ProfessionalのChina Blueにしたい。でも、塗り分けは相当なスキルが求められる。
Modelcar職人は居ないかな・・・っとFreee’s Auto & CustomsのDEN-chanに相談してみると・・・
“いますよ!本職が!Kenta-man!”
そう、Kenta-manは雑誌Modelcarsに多数の寄稿実績のある凄腕モデラーなのだ。しかし1/24と異なり強烈にデフォルメをされたスケールの小さいコミカルミニ四駆の塗装はマスキング地獄で難儀したとのこと。
このテールレンズの再現は実に見事。別体のクリアパーツと見まごう、本職の意地を感じた。
恐らくKenta-manの本心で言えば、もっと時間をかけてRoof Rackを含め忠実に350dを再現して作りたかったかもしれないが、今回はWinter Circuitに間に合わせて欲しいというTokyonurからの無茶ぶりもあり今回の仕様となった。もう、自分は大満足(^-^)
現地でInokuma-kunも自身のイメージカラーである水色にペイントされた280 GEを見て
“えぇ!これKenta-manが色入れたんですか!?贅沢過ぎる!”
っと、可愛さと大人げない発注経路と完璧な仕上がりに惚れ惚れしていた。
雪四駆部、雪だとミニ四駆が汚れないことを良いことに参加者が増加中。これ、スキーに無理矢理連れてこられて泣きわめているキッズ向けにも最適な遊びだと思うので、田宮模型とゲレンデのコラボレーションに期待!