PHOTO,VIDEO & TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR)
・FUN&RUN MEETING with HondaStyle 2020
■Chapter.01
新型コロナウィルスの影響で軒並みCancelとなったCar Eventの余波は甚大で、製作意欲を失う者も居れば、行き場を失ったCar Club達の集まる機会すら激減していた。そんなさなか、日本のHonda専門誌”Honda Style Magazine”がウィルス感染拡大防止を徹底したEventを袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催することが発表。我々を含め、通常の読者層ではないHonda Owner達も急遽集結することになったのだ。
Honda Tuningの世界をリードする数々の有名ShopもDemo Car走行枠もあれば、サーキット走行をデビューを果たすビギナー向けの走行も実施。また、Car Club同士によるCommunicationをとるスペースも確保された。
■Chapter.02
Honda Element御一行が4台。この4台は見てのお分かりの通りOffroad StyleとLow Style。そしてJPとUS、Standard ModelとSC。同じ車種ながらも強烈に2極化されている。そしてSCの2台のOwner同士を除き、実質First ContactなSNSを介した関係のみであったが、今回のHonda Style Magazine OrganizeのEventに集結したわけだ。
2003年に新車で販売されてから実に17年の歳月が経過したクルマとは到底思えないElementだが、この4台のOwnerのセンスが研ぎ澄まされているからだろう。正直に言ってUS本国含めてここまで完成度の高いModifyを施された個体は現存してないと思われる。※嘗てFormula Drift USAに参戦していた個体を除いてね・・・
Element自体がそこまでCustom Baseというわけでもないので専用のAfter Partsは皆無。価格層的にも割と安価な(本国での新車価格)車両であった為、『イジルとガチャガチャ系』という例は少なくない。そこでParts SelectとOne Off加工技術とセンスが問われるというわけだ。
■Chapter.03
Vender Areaも実に豪華だ。杉並・環八エリア発の世界を代表するHonda TuningのSpoonとSeeker。先日のidlers 12Hで劇的な2連覇を達成したConcept 136 Racing。そしてHonda Cars Mieの新しいProjectとしてスタートした無限 HCM Sports Garage。
日本に住んでいながら、それらShopのDemo Carが走る姿を見れるのはBest Motoring(Hot Version)のみだ。ましてやSpoonのIchishima-san(相談役)の走りを生で見れるなんて機会はそうそうないわけだ。
実は我が家から数分の距離にHQを構えるSpoon。あまりにも身近な存在が故にそういった機会の貴重さを忘れがちだったことに気づかされた。『これはとんでもない瞬間に立ち会っている』っと感じた来場者も多かったはずだ。
おっと、このS660の雄姿を撮っておけという無言のプレッシャーを感じたので撮影しておこう・・・
■Chapter.04
今回のEventは参加者達が盛り上げた感は大いにある。まったくもって”Car Show”という位置づけでは無いカークラブスペースは、古い言葉で表現すると「オフミ(Off Line Meeting)」の規模ではあった。しかし、常にHigh LevelなCar ShowにEntryをしているLEVEL oneを始めとしたAward常連勢も多数参加。彼らの主戦場であるWEKFESTがCancelとなった影響は大いにあるが、完成度の高いCar ClubがこういったCasualなOutdoor Eventに姿をあらわしてくれるのは、Galleryからすれば実に喜ばしいことだと思う。
Club紹介でマイクを託されたLEVEL oneのリーダーが、自身のNSXではなくMiyata-sanのS2000を奪って登場するHeart Warmingな珍事が起きたが、これは”LEVEL oneのRootsはS2000なんだ”という表現だったのかなと。(本人は”NSXじゃ・・・アジアンタイヤじゃ・・・モゴモゴ・・・”っと言ってはいたが・・・)
近代Honda車だけでなく、S600やVamosといった博物館LevelのOldiesも多数参加。しかもイイ音を奏でて走ってしまうのだから若者達も負けてはいられないね。
■Chapter.05
Eventを振り返れば開催直前まで実にドタバタ感を感じとれるイベントであった。入場券の販売方法、各種エントリーシステム、告知情報はユーザービリティーに欠けるものであった。これはコストをかけずに既存のシステムを利用しつつ、手探りで奮闘し運営したのだろう。これは参加者側が生暖かく『まぁ色々大変そうね!』っというEvent慣れした人達が多かったのも救われたのかなと。
ポジティブな見方をしてみれば、Gridlifeの雰囲気すら感じることが出来た。世界的なHonda TuningのShop Demo Carの走行やAmatureの走行枠。そして結果として完成度が高かったStatic Show Area。
そこに、DJ Event、Camp Area、Offroad Area、そしてDriftまで加えられたら日本で最もGridlifeに近いEventと言っても過言では無い。ホンダのFドリ野郎も参戦を企てているとか・・・(袖ヶ浦フォレストでは無理だけど・・・)
今回のEventはHonda Style Magazineの読者層とは異なる層にもリーチすることに成功しているなと感じられた。是非とも魅力を増した第2回、第3回を期待したい。
■Bonus Movie
■Bonus Images
SeekerのTeraoka-sanがElementのキャリパーを覗き込んだ時に、『クルマのキャラ的にキャリパーカバーかと思ったw』っと爆笑していたけど、まぁほんとそういう存在だもんね(^-^;