PHOTO,VIDEO&TEXT : Hiro Murata (TOKYONUR / Hiro Murata)
・Celebrating 10th Anniversary // Attack Tsukuba 2023
■Chapter.01
10年という大きな節目の年に、チューニングカーカテゴリーにおける夢の49秒台の世界の扉をあけたFire Ando-san(49.897)。
そのタイムはAttack Tsukuba 2023のRace Weekに記録されたものではないが、2月に筑波サーキットでTargetとするEventがあるからこそ、多くのエントラントが1年を通した目標を設定することができる。
Attack当日は、過密な出走ScheduleやOil処理に多くの時間を割かれ、本来であればCourse in直前に外されるTire Warmerの効きを完全に失った状態でのAttack Lapを強いられるエントラントも見受けられた。
しかし、前述のようにAttack TsukubaのRace Weekの前後には、多くのTime Attack Track Dayが開催されていることもあり、多くのエントラントが前日走(Zummy Track Day)などで自己ベストを更新することとなった。
※今回のPostでは、Attack Tsukubaで記録されたTimeではなく、今季更新されたRecord Timeも紹介していきたいと思う。
■Chapter.02
“GT-R Battle”
Fire Ando-sanの49秒台というエポックメイキングな事柄に目を奪われがちではあるが、いち個人的なFanでもある、Seyamax-sanのFR R32が記録した53.100という、GT-R最速のタイム。
かつては、Attack前日にPaddockでクルマを降ろした瞬間に不動となったりと、不運なTroubleに苛まれることも少なくなかったGT-Rだが、ようやく通過点でもありヒトツのTargetに到達できた瞬間であった。
とはいえ僅か1日で最速の座を奪われたAutoBahn R33は製作初年度なので、来期は恐ろしい存在になるのは間違いない。(ひっそりとSoarerの開発も進んでいるようですし、来期以降もとても楽しみ)
数年前のことなので、本人は忘れているだろうけど、Seyamax-sanのR32とS14が並んでいるところを撮影していると・・・
「かっこいいでしょ~ 2台ともボクのクルマ かっこいいでしょ~」
と、このヒト無邪気だなw なんてMomentも思い起こしたりもするが、武闘派なAttack Machineを所有する傍ら、Pandemフルエアロのド派手な86GTで中身はノーマル快適仕様(ココが重要)も所有されていたるする。純粋にカスタムカーが好きなのだなって。
そして、idlers 12hの首位TeamのDriverをしたりと、ありとあらゆるノリモノ好きというのが、ヒシヒシと伝わるのがとても素敵。(笑)
■Chapter.03
“低すぎるだけではなかったFD2”
今大会で初めてその姿を見て衝撃を受けたのが、このLow StyleのFD2だ。
実際はCircuitを走らない”雰囲気Track Stance”(というか普通のStance)な人達よりも、確実に低いであろうこの車高・・・
走行を見るまでは、「低すぎる車高でバタついているのかもな」っと思っていたが、実際の走行が開始されるとそうではなく、この車高で最適化された走行姿勢・・・
しかもBest Timeは1.01.254という記録。低くて速くてカッコ良くてタイムも出せる。サイコウですね。
かつてBATTLE LEXUSと遭遇した時のような、色々な概念をぶち壊された、そんな1台。
数年前から北米でもFA5(日本でいうFD2型)が、Track系の人達の間で人気が再燃していると、現地の仲間が言っていたが、あちらは精々SiのFD2 Conversionに過ぎないが、コチラにはホンモノのType Rがタイムと(そして地面と)戦ってますぜ!
■Chapter.04
“日本のAttack Eventには近代Honda系が不在で・・・いや日本にはGRがあるじゃない!”
と、北米との違いを嘆きがちだが、日本ではGRの群雄割拠の時代と言える。
昨年のPostでも触れたが、「もう分切りを目指すなら、FDとかの平成車両にお金を注ぎ込むのではなく、GR Supra、GR86、GR Yarisをライトチューンした方が近道」というのが日本のAttackの世界。
勿論、皆さん分切りをするために車両を変更するといったことはないし、あくまでも己の好きなクルマで、己の記録を更新していくことが全てではあるのだが、新規にTsukubaをAttackするというThemeがあるならば、GR車両を購入するのが手っ取り早い。
今大会にはGRの開発DriverでもあるSasaki-sanも現れ、Attack初出場のGR Corollaで1.02.265を記録。前述の3車種と比較して、Debut間もない車両のため控えめなTimeではあるが、今後間違いなく分切りを目指せる車両になっていくことだろう。
そのGR車両の中でも、HKSがAttackに参戦しGR86最速の56.761というRecord Timeを記録したのは非常に大きなトピックといえる。Tuning BrandがこういったAttack Eventに参加することは、Recordを記録すれば名誉でもあるが、逆の見方をすればプライベーターに刈られるTargetになりえるということでもある。その図式こそがカテゴリーの成長とも言えるが、企業としては非常にリスクの高いチャレンジでもある。
昨年GR86最速Timeを争ったTrustのGR86はWide Body Kitを装着した状態で展示のみの参加となった。
■Chapter.05
“Others”
今年新設された、Slick Tireを履いたRacing Car ClasにEntryしたThe Check Shop御一行。
勿論筑波なのでOtsuka-san自身は走行しないが、今季Fanatec GT World Challenge Asiaに参戦する、GT4 RS CS(56.630)と991.2 Cup(75.551)の2台だ。
孤軍奮闘ではあるが、RZ34(1.00.583)もAttackに参戦を果たした。
Attackを取材に訪れる度に、すんごい苦労されているのだろうなっというSituationに遭遇していたLanchia Deltaが、ついに分切りを達成(59.689)。その瞬間、隣に居た1ヘアのCourse Marshall女子が全力で手を振り歓声をあげている。※勿論Attack Lap終了後のPit in Lapの話しである。
どうやらこのDeltaのDriverは、Tsukuba Circuitの元職員さんらしく、嘗ての同僚や先輩後輩達もその全身全霊の成果の賜物を共有できた瞬間だったということだ。
軽Classには伝説的なTodayをはじめ、様々な車両が集結。
今年新設されたJimny Classは全てが新鮮。まずPaddockで驚愕の光景に遭遇したのだが、Studless Tireを履いて→Sタイヤに履き替える。こんなSituation見たことない!勿論、JimunyでCircuitをTrialするCategoryのFreakは一定数存在していたが、いざTsukuba Circuitでその姿を見ると、思考停止するぐらいの強烈なImpactを感じる。
走行している姿に目を移すと、本人達は至って真剣なので言いにくいところだが、”笑ってはイケナイAttack Tsukuba”といったところだ。通常であればTsukuba Circuitで見かけることのない想定外車両たちが一生懸命走っている姿は、やはりCharmingではある。
「40日間日本を堪能するヲトコ」ことThe Chronicles御一行の皆さん(笑)
40日も日本に滞在していたのに、Encountしたのがこの瞬間のみというのも、行動パターンの違いが興味深い?
その引率をしたExceed Yasu-sanは相当疲労困憊だった様子。
最後はTeam America x Team JapanなHana-sanのCirco Swiftの前に自然と集まり撤収!
■Gallery
■After Word
AttackのCoverageを書き起こすたびに思うことがあるのだが、2019年にWillがCivic的な乗り物で叩き出した53.071というのは、強烈だったなと未だに感じる。未だにそのRecordは破られていないわけだが、このタイムを記録した前周にHarf Spin、Attack Rapにパイピングが抜けかかるという、まだまだ余白を残したうえでのRecordなのだ。
Attackの闘魂OrganizerのAoki-sanも仰っていたが、”いつかAttack世界大会を開催したい”というTargetも、日本勢が盛り上がれば盛り上がる程、海外勢のMovementもより活性化され、”いつかはAttack”っとSponsorやPartnerを動かすきっかけにはなるはずだろう。海外勢が大挙襲来するAttackを見てみたいものだ。