Honda Element “Tokyonur Spec” 2022 // #kdayC10Prep

PHOTO,VIDEO&TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / Hiro Murata)

SPECIAL THANKS : S&Company // Blue Label Auto Engineering // OTAMA LLC // UNPARALLELLED FACTORY // FAC Freee’s Auto and Customs

・Honda Element “Tokyonur Spec” 2022 // #kdayC10Prep

■Chapter.01 – USDM Conversion

唐突に始まったElementのUSDM Conversion。

2005年に(2003年Modelの新車在庫車)新車で購入してからというものの、頑なにJDM仕様のExteriorを保全&死守してきたわけだが、まず何故そこに拘っていたという要素から・・・

Element全体の総生産台数のうち、本国アメリカから日本市場に振り分けられたのは約3000台程度。つまり、言ってしまえば3000台の限定車。その仕様の方が珍しいわけだし、敢えてUSDM化しなくても本国のElement Communityからしてみると、その3000台の仕様の方が「え?そんな仕様なの」といったHookにもなっていたのも事実。

しかし、ElementのUSDM Conversionは、他車と比較してもハードルは非常に低く、Used Carで購入するヒトですら着手する事例は多い。

Front Fender、Side Marker、Headlight、年式確変のFront Gril、Fuel Lid、この5点さえ購入してしまえば、ボルトオンだったり、ただはめ込むだけで、お手軽USDM仕様は完成する。

そして、それらを変えたことによる満足度は非常に高く、コスパの高い気分転換になるという気持ちは非常に分かるし、否定の意味は全くありません。(笑)

でも、私自身が20年近くソコに辿り着かなかったのには理由があり、前述したとおりではあるのだが、日本でパーツが出るうちは限界までJDM仕様を維持しようと心がけていた。

しかし、そのJDM仕様を美しく維持するためには、日本でDiscontinuedとなったUSとのDesign差異のない部位を頻繁に輸入することに。一般的なUSDM Conversionは、JDMとUSDMでDesign上の差異がある部品を優先してConversionするわけだが、私は寧ろ逆Conversionというか、水面下でのConversionをしていたわけだ。

それは、4 Piece構造のSide Skirtであったり、2 Piece構造のFront Grill、Front Pillar Coverであったり(他忘れたけど・・・)、多岐に渡る。見た目は同じだが、実はUSDM Parts・・・

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でも、一部でも外見上のJDMの外装として揃わなくなったら、MIXすることはせずに潔くUSDM Conversionしようと心の中では決めていたわけだが、それが遂に2022年に訪れることに。

日本仕様と決別する決定的な部位である、JDM仕様の特徴的でもあり平凡なデザインのTurn Signalを含むFront FenderとRear Fenderが今年遂に日本でDiscontinuedとなったのだ。

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一見すると、まだ劣化していないように見えるが、その情報を入手した瞬間に「これからも綺麗に長く乗っていくためには、もうJDM仕様に依存することは不可能」と判断し、USDM PartsのStock Listを漁りはじめたわけだ。

オシャレのためのUSDM Conversionというよりは、”部品調達上の事由によるUSDM”という側面が非常に大きいが、「似たようなカタチの純正新品が北米にあるならば喜んで購入しますよ」といった、歪んだUSDM Conversionであるかもしれない。

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しかし、USDMのCommunityの流儀も努力目標程度には尊重したいと思い、年式やグレード違いのMIXはせずに、JDM仕様が現地のEX Grade相当であったように、2003年式のEX GradeにConversionしようとDetailに拘ってみた。

すると、想定通りではあるが、北米においてもさすがに発売後20年を経過していることもあり、揃わない部位も出てきているが、そこは多岐に渡るネットワークでカバー。

Warm Gray MetallicのUS Front Fenderに、Black FrameのSide Marker。

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このSide Markerも、2004年式のみFrameがGrayになったりするので、非常に勉強になりました。(なんの役にも立たないけど・・・)

ついでにClip類も新品に交換。

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Design上の差異は全くないFront Grillも実は北米から輸入したもの。日本ではDiscontinuedとなっている。年式変更をアリとするなら、US中期Grillといった選択肢はあるけどね。

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※今年のWinter Seasonで1ケ月ほど年式違いのBlack Grillだったのは、Shika Crash時の代用品。自分の記憶違いで数年前にBlue LabelのKizu-sanに依頼してUS Hondaで購入していたもの。

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そして、Elementを新車で購入可能であった時代から、USDM界隈では言われていた”殆ど差異のない”Tail Light”を、これまたBlue Labelに依頼。とはいえ、このUSDM Conversionの思い付きが急であり、3年ぶりに復活するkday C10に間に合わせるために、無理を言ってAirで飛ばしてもらうことに。

「え!テール?このご時世にAirで・・・いいの・・・」

っと、まぁ円安っということもあるけれど、それよりも部品本体自体のPriceもそれなりに高額で、それなりのCostがかかりましたね(滝汗)

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今回のConversionには間に合わせる必要ない(目に見える範囲外)US Honda純正部品の輸入をBlue Labelに依頼しているのだが、それはSizeの嵩張るPartsなので、お馴染みの”コンテナ相乗り便”に載せて頂くことになっています。送料を抑えてUSDM Conversionをしたい人には、本当におススメですよ。急ぎでなければね。

いざ、届いたTailを確認してみると

「ほぅ~これが殆ど差異の無いTailか・・・」

「え?JDM仕様と並べたけど、違いがわからないんだけど。(一晩寝よう)」

「縦のリフレクターが違うという話しだけど、違いが分からないからSNSで聞いてみよう・・・」

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HYBRID RACING北海道支部、タラバガニマエストロ、変態DC5Builder、Tsumple Racing、と様々な異名をもつ、Fumiya-sanが正解に導いてくれました。

“縦のリフレクターの粒が、JDMは4角でUSDMは6角なんです(自分も届いたとき睨めっこしましたけどw)”

とまぁ、その程度の差異ではある(笑)

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最後に、耳付きのFuel Lid。個人的にはFlatなDesignのJDM仕様の方が美しいとは思うわけだが、実はこのパーツもJDM仕様はDiscontinuedとなっていたため、数年前にこれまたBlue Labelのコンテナ相乗り便を利用して購入していた。Rear Fenderを交換することがあった場合、劣化で色が合わなくなるのを危惧して備蓄として・・・

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FACのDEN-chanも”えぇーUSよりJDMの方がフラットで好き”っと言っていたし、Design的な意味ではJDM仕様の方が美しいのは間違いない。でも、今回は2003年式のEXだから・・・kdayのドレスコードとしてね。数千円だし(笑)

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残すは、っというか肝心の?Exteriorで最も大きな差異となるHeadlightなのだが、ElementのHeadlightは北米でSUVの光軸が問題となりはじめる時代の設計だったということもあり、照射範囲と光量が抑えられている。

それをハロゲンにして今以上に光量不足に陥り、日々の運転と快適性が損なわれるのを嫌い、JDMのHIDを続投することとした。殻割りをして、疑似US Headlight化することも可能だが、結露したりするプチストレスを抱えたくないので、点灯PatternのみUS化している。

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っというわけで、快適性と安全性を損なわない、USDM初段はClear。そんなドヤ!っというような大掛かりなConversionではないのだけど、年式とGradeをMixさせず、純正新品部品のみで構築させるPolicyは貫き通せたかなと思います。これまで、JDMとしてやり切った(本田部品共販のPartsを使い切った)という意味でもね。(笑)

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“クルマを美し維持し続けるために”

Elementにとっては、たまたまUSDMという選択肢が残されていたっというのも、製造国戻しというのだか、US戻し感があってそれはそれで楽しいかもしれないなっと思いはじめました。


■Chapter.02 – Inner Wrap

仮想 Model Year 2022 Honda Element年次改良の要素としては、コチラの方が注目度が高いInner Wrapping。

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「え?純正っぽさとか言っていたのに、こんな奇をてらうような!」

っと思うかもしれないし、正直自分でもそう感じているところはあった。

でも、自分のElementにとって長年の課題として常にComplexとして感じていた要素でもあったのが、ドア内なのであろう。

2007年にMoon AutoのSeino-sanにAll Paintしていただいた際に、当時の自分にはDoor Innerまで塗装するCostを捻出することが出来ず、外側のみのPaintとなっていた。

Elementと言えば、観音開きで開口部が大きいのが特徴・・・

そう、Doorを開ける度に、ベースのSilverが見えていたのだ。

ベースカラーが、BlackやWhiteだと塗り残し感は軽減されるが、Silverだとどうにも・・・

でも、改めてDoor Innerだけ同色に塗るっというのも不毛だし、別の色にAll Paintするタイミングがあればその時にでもと思っても、色を変更したいと思うことも無く・・・というLoopが10数年続いていたわけだ。

で、そこに突破口として閃いたのは、”人と人との繋がり”である。

そう、日本のCar WrappingのFront Runnerである、S&CompanyのShikata-paisenがいるじゃない!(ふとShikata-sanの顔を思い出すタイミングがあり、そこからの思い付き)

「そうだそうだ!Door InnerをWrappingすれば良いんだ!」

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BlackとかInteriorとも調和するColorにしようと考えた瞬間もあったのだが、「いやまてよ・・・ここはCustom Carとしての遊びゴコロとWrappingにしか出来ないことをしよう!」

っと思い、テキトウなデザインイメージ”Tokyonur DigiCamo”をShikata-paisenに送り付けると、数日後にはDesign Patternとして完成しており、そこから一気に作業が進むことに。

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これも、Mooneyes Street Car Nationalsに間に合わせるために、S&CompanyのWrapper総出で夜なべして貼り込んで頂いた。

Exteriorは塗装でDoor InnerはWrappingっという、なんとも不思議な組み合わせだが、Doorを開けるとガラリと違う印象を与えることが出来る、Door InnerのWrappingは非常に満足度が高い。作業も物凄く大変なので、多くの人におススメすることは出来ないが、ヒトとは違う満足感を得たいタイプの人にはおススメですね。

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■Chapter.03 Modify

Rigid IndustriesのRock LightをRoof RackにMount。本来の用途であれば、Tire House内に設置するものだが、Monocoque BodyのElementでそんなStyleも似合わないと判断し、Roof Rackに可動Mount。

後述でも記載しているが、”とにかく長く綺麗に乗っていたい”という大前提を持っているため、穴をあけてしまえば当然いつかは錆が出るので、車体本体や付属品問わず穴あけは絶対NG。

では、どうするかとなったときに、Ideaで勝利するのがTokyonurのStyle。購入後、数週間悩んだあげくに導きだされたのは、「Rackの丸いPipeを確実に抱え込むような樹脂のバンドは何かないかね?」っと、FACのDen-chanに振ってみると、「それだ!ちょっと探してみます!」っと一瞬で探し当ててきてくれた。程よいTorqueでMountされているので、角度調整も可能。

(このバンドも金属製だと振動や砂の混入等でRack側が痛むのは明らか。)

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この50inch Light BarもBodyやRackへの穴あけ加工は無し。

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言ってしまえば、過度に美観と耐久性に拘る面倒くさいCustomerのTokyonurのMindではあるが、こういった新たなTechnologyを誕生させ、Shopに訪れた別のCustomerへの提案の選択肢が増えるというのは、Shopとしてもオモシロイだろう。(ってことにしておくよw)

Rigid Industriesの360 Seariseに今年追加されたYellow&WhiteのDual。

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実は、360 Seriesは2年前にも購入していたのだが、余りにも強力過ぎる光量で使用するのを躊躇するLevelで、点灯頻度が少なかったのだ。そして、冬季はAmberのLens Coverを装着するなどしていたが、夏冬でCoverを着脱するのも・・・

っと思っていた矢先に登場した、YellowとWhiteのDual TypeがStreet LegalなSAE準拠として発売された。本国での発表の3日後に日本に届いたのは驚かされた・・・

SAE準拠というのもあってか、光量はかなり抑えられたもので前走車や対向車への配慮もされている。(Streetならば当然消灯するが)

何よりも、Yellow単独、White単独、同時点灯、といった3つの選択肢があるおかげで、天候を問わずSafety Drivingをすることが可能に。

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但し、以前装着していた360 Seriesの単色灯火と比較すると、横方向への照射範囲が物凄く狭い。今回のDualはLensの影響もあるのか、横方向への広がりは車体から約1メートル先の世界を照らすという照射範囲だ。そして、DualにはBack Lightは点灯しない。

細かい点だが、Fog LightのSwitchに関しては、Light BarとChase Lightを制御しているFenix Controllerの空きボタンがなく、純正Fog LightのSwitchを利用。しかし、2色分に対応するには2個目のSwitchが必要になる。純正のFog Switchなぞ出てくることはなく、社外のFog Unitをまるごと購入して、Switchだけ利用。Instrument Panelの美観を損なうことなく、SmartにInstallすることが出来た。

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■Chapter.04 – Maintenance

乗り心地の改善のために、Front CoiloverをBC Racingのものへ変更。OTAMA LLC→UNPARALLELLED FACTORYというSolutionで、迅速に手配をして頂きました。

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Spring自体は別途用意したEibach製に変更。以前のCoiloverで使用していたRateよりも下げて、尚且つ自由長の長いものに変更。乗り心地の改善という意味では、現状理に適った作用をしている。

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ここ数年の悩みの種のヒトツであったInstrument Panelの照明が全消灯というTroubleが、数度発生することがあった。

Bulbは純正新品だし、球切れの可能性はゼロ。ましてや全て消灯だし・・・

日本のElement Communityでも同様のTroubleを抱えているOwnerも少なくなく、抜本的な対策は個体差によるので、なんとも言えないけど「私はこうやって点灯させてます」といった、打開策を頂くこともあった。皆さまありがとう。

協力者の皆様から回路図を取り寄せて頂いたり、ちょっと時間はかかりましたが、FACのDEN-chanに時間を割いてもらって、今では全てのInstrument Panelの照明が点灯しています。

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ホントこれ、地味に気持ちいの良いMaintenanceでしたね。

最後に白状しておこう。改善にはいたらなかった、アイドル不調。

Elementのアイドリング不調は、USDM界隈の仲間達からも多く報告があり、殆ど原因がわからぬままとなっており、今年も手あたり次第思い当たる箇所を純正新品(無い物はRebuild)に交換するも、抜本的な解決には至らず。当然の事ながらチェックランプやOBD診断でTroubleは表示されない。

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・燃料ポンプ

・フューエルストレーナーセット

・O2センサー(2度目)

・インマニガスケット(2度目)

・インマニチューブ(同一品番なのに形状変更されていた)

・水温センサー

・パワステポンプ(3度目)

・テンショナープーリー(複数回)

RACVや当然ソレだろといった、過去に交換してものに関しては未記入。(過去記事参照)

とは言え、今回のRefreshも完全に無駄というわけではなく、昨年は足回りのRefreshを敢行したように、車両寿命を延ばすという意味では「いずれ壊れる部品」の事前対策として捉えている。

(Exteriorで忘れていたけど、全周モール類、細かい樹脂パーツも新品に交換)


■After Word

“できることならば、自分の宝物(クルマ)と長く付き合っていきたい”そう思って、Modifyをしているヒトも少なくないかもしれない。

とはいえ、いつからか心の迷いや外的要因に影響され、我慢して乗るようなトンデモナイ乗り物になってしまう悲しき事例もこれまだたくさん見掛けてきた。

自分がこのクルマを新車で購入してから約20年の間で心がけているのは、普段乗るありとあらゆる環境で苦にならないことを最重要事項にしている。

それは近所の道路、高速道路での長距離移動、Street、Circuit、Dirtなどなど、様々な環境において一瞬でも不快にならないこと。それは、見た目だけではなく、音(踏んでも煩くない静寂性)、乗り心地、快適性、耐久性(錆の発生源となるようなことはしない)、全てだ。どれか一つ欠けるだけでも、乗るのが億劫に感じたり、セカンドカーが必要になってしまったりする。

そうなると、おのずとその宝物への愛情が減り、乗る機会も減り、クルマは傷み始める。

ModifyのLevelが突き抜けたShow Carや床の間に飾っておきたいクルマでないならば、日常的に長く乗り続けるためには、妥協するという意味では無く、快適性を損なうことは極力避けて、自分なりの閃きやアイディアを落とし込んでいくことが必要なのであろう。

愛車はドコにでもイケる相棒であって欲しいもんね。

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