PHOTO&TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / Hiro Murata)
OWNER:MASARU ISHIKAWA (@masaru2236)
・Visit Ishikawa Body 2022 // Project MID180SX
■Chapter.01
“Visit Ishikawa Body”と題したこのSeriesも、数えれば・・・数えたこともいなし記憶にもないが、「5月の恒例Event」に注目を集める人達のココロをクスぐり続けてきたのは疑いようのない事実。
しかし、今回尋ねた理由はそれではない。
“いつもその時は突然”
唐突にMasaru-sanから次期Projectの構想を真夜中に語ってもらい、”それじゃあ5月末あたりに落ち着くと思うので行きますわ!”っと伝えて、忘れてw思い出したように6月上旬の平日に突如襲来したときのお話しです・・・
既にMasaru-san自身のIGで語られた通り、Rear Mid Engineの180SX=MID180SXのお話しです。
■Chapter02
訪れてみると、そこには神妙な面持ちでVeilに包まれたLowstyleな車両・・・
「あ、それ僕の大事なFerrariです(真顔)」
っと、あ、そうだった・・・
“え?じゃあコレですか?”
っと、Veilを外せばソレは火の玉WheelのS13・・・
“うん、じゃあコレだ”
っと思えば、それは2019年4月に何故だか私がIshikawa BodyからN StageまでHand Carryしたはずの、Ishikawa Body Fenderが仮付けされたNOB Taniguchi-sanの180SX・・・
“あ!コレがDonorとなった350Z(LHD)か!”
「いや、それは嫁さんの普段乗り用に小綺麗にしているだけっすw」
っというのは、予定調和な後付けの前振りだ・・・・
■Chapter.03
核心はコレである・・・
「自分の180SXが完成を迎えた2018年に、じっくりとフォルムを眺めていたら、Glass HatchからEngineが見えたら素敵かもしれないっと閃いたんですよね。」
そう、180SXのRear MidにEngineを搭載するConceptは、最近閃いたアイディアというわけではなく、構想自体は5年近いものなのだ。
「NissanのV6 EngineのVQ35HRに、”何故だかSubaruの6 Speed Transmissionが合うらしい”」
DriftのCommunityからもたらされたTechnicalなInformationの恩恵も当然受けている。
「公認も取れて公道も走れる。」
なによりもMasaru-sanを大きくPushさせたのは、仲間からの公認も取れるっという要素が限りなく大きいのは言うまでもない。
でも、一通り話しを聞いた後に”丁度良く”入庫していたNOB Taniguchi-sanの180を採寸の比較対象として見ると・・・
“これ、RearにCrushableなSpaceが無さ過ぎて、万が一があると運転手が押されない?”
っと提案すると・・・
「確かに・・・Bulkheadは必要だけど、後ろから押された事を考慮して補強に関しては強力なものにしないとなぁ~」っと、まぁそういう状態ではある。
そう、多くの人は来年の5月のWEKFEST Japanを目指して製作が開始されていると想像しているかもしれないが、今回のProjectに関しては短期製作というわけではなく、じっくりと時間をかけて自分のペースで完成を迎えたいという気持ちが強いようだ。
これまで、”結果としてそうなった”とも言えるし、”5月のEventのおかげで様々な出会いや幸運にも恵まれた”という事実もあるが、Masaru-san自身もふと我に返りこう言った・・・
「別にAwardを獲るためにCustom Carを作っているわけではないけど、ここ数年は何が何でも5月のEventに合せて作るというのが当たり前になってしまっていた。」
今回のMID180SX Projectは、Masaru-sanにとっても大切なBuildとして、今後2~3年単位での自由なBuildをする計画だ。計画というか、今後も自然発生的な路線変更やIshikawa Body劇場によるRadicalな人間模様が繰り広げられるはずだ。
そう。
だから今回のPostでなにか見た目的なImpact期待をしたヒトにとっては、落胆する内容だったかもしれないが、Masaru-sanにとって”なにも制約もない事由なBuild”をLaunchする意味を込めての、Tokyonurからの発信でした。
コレが、今回のMID180SXのBaseとなる(本人曰く)”超絶Mintな後期180SX”だ。
■Afterword
ここ数年、Custom CarのBuildに関しては絶賛されることが多いMasaru-sanだが、Ishikawa Body劇場に携わるCrewならば当然その裏の苦労を知っているはずだ。
あまり、そういった”実は苦労してるんです!”的な表現を好まない人物ではあるとは思うが、本業である通常業務の一般車両の板金作業は毎日のように夜通し行う状態。時には助っ人の応援を呼ぶものの、基本は身一人で行い、本業の規模を拡大して成功を納め、家庭(っと増え続ける猫)を養っているわけだ。
6月6日に突然押し掛けた後、帰宅してベッドから寝ながら今回のProjectに関する意志確認(カッコよく表現している)のためにLineをする私だが、最後に”オヤスミナサイ~”っと打ち込むと・・・
「僕はまだ、今日あったあのクルマ(一般車両の板金)の作業まだやってます~(3AM)」っという状況が物語っている。ですよねぇ・・・っと、自分も訪れた際は、”放ってくれて良いのでMasaru-sanは自分の仕事をしていて下さい”っと極力配慮はしているつもりだが、まぁ来客があると、一人で作業していると効率は下がるしねっということで・・・
“Masaru-sanはCustom CarのBuildを手伝ってくれる仲間が居てくれて良いよなぁ~”っというヒトはいるかもしれないが、実際に仲間に恵まれているのは間違いない事実だが、本業とSide Workの線引きは非常に重要だ。
“Masaru-sanが何かオモシロイことをしようとしている!”
“俺も自分のスキルが活かせるしやったるで!”
っといった循環により成立している、素敵なIshikawa Body劇場を今後も生温かくWatchし続けたいと思う。乞うご期待・・・
帰り際、クルマってこんな保管状態でも良いんだ・・・っと感じさせる、「最高に調子イイ(本人曰く)」Glass無しの雨ざらしRasty AE86 Formula・・・
うん、確かにSeatを外せばどんな保管状態でも良いし、確かにいつでも動きそうだ・・・
Hachi Roku Formulaの名残を感じさせる、Toyota HarrierのTrunk Garnish Plate・・・
こんなRastyなクルマを前に、「いやぁ~ToyotaのAkio-sanって、凄い人だなって思います~」っと、昨今の経済とEV車両の未来を交えて真面目な会話をする特異体質をもつMasaru-san。
最近はS-Chassisばかりだけど、実はMasaru-sanはToyota党だし、このHachiの復活を待ちわびているヒトも多いはずだ。
Factoryも整理しては散らかり、整理しては・・・を繰り返しているが、近々Simulatorを導入したりする構想もあるそうだ。きっとブーちゃんの巣窟になるのは目に見えているけどね(笑)