PHOTO,VIDEO &TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / HIRO MURATA)
・Attack Tsukuba 2022 // One Minute Breakers
■Chapter.01
Tokyonurとしては2年ぶりのAttackのCoverageとなったわけだが、その2年の間に勢力図が大幅に変貌を遂げていることに驚かずにはいられなかった。
「タイムを出すなら、やっぱり平成のJDM車両。」
そんな概念が完全にぶち壊されていたのだ。
GR Yaris、GR86、GR Supraの登場だ。それがTunerにとっても扱いやすい伸びしろのある車両設計であったことは非常に大きいだろう。
その象徴がTrustのGR86だろう。Attackの直前にGR86 NAにおける初の分切りを達成。基本的な軽量化とライトチューンに留めたモディファイということなので、今後さらなる進化が期待できるだろう。
■Chapter.02
覆された常識「タイムを出すなら、やっぱり平成のJDM車両。」
とは言ったものの、Attackの多くのエントラントが、タイムを出すために車両を選択しているわけではない。それは、やはり自分の好きなクルマで、どこまでタイムを縮めることが出来るのかという、己との闘いの側面を持つ。
その中でも強烈な1台が、Y’s Produceが製作した4 Rotor FDだ。車両自体は2021年のAttackでDebutとなったわけだが、Tokyonurとしては2022年が初見。
Tracksideでファインダーを覗いて待機していると、姿は見えなくとも近づくのか分かるアノ音。そう、まるで787Bが走っているかのような錯覚にすら陥る、強烈な4Rotorサウンドにシビレル。
4RotorということばかりがFeatureされがりだが、なによりもExteriorのDesignが非常に美しい。SliceされたDoorがもたらす視覚的効果は計り知れなく、丁度よく完全外装ノーマル状態のナウ様の赤卍号とそのフォルムを比較してしまう。
卍号は卍号で、外装はStock状態を意地でも維持する己との闘いが非常に興味深い。
そして、こちらも2021年にDebutした、Taneuma-sanの32GT-Rだ。
Carbon PartsはBuilt By LegensのBBL Mine’sと同様にbenetec製を使用。
Attackのエントラントの中で最も好きな車両と言っても過言では無いのが、Seyamax-sanの32 GT-Rだ。これまで、Attack当日にTroubleが発覚することが多く、Attack Modeで走行する姿を見るのはとても久しぶりだったかもしれない。
■Chapter.03
最後に紹介するのは、Team、車両開発、Driver、全ての要素で意表を突く興味深いクルマ造りの、Kazama Autoが製作したLexus RCだ。EngineはVR38DETTに変更され、「タイムアタック仕様のDriver」は、Attackの主催者でもあるRGN Aoki-sanだ。
「タイムアタック仕様のDriver」と妙な言い回しで書いた理由としては、4/23に開幕するFormula Drift Japan Rd.1ではDrift Specに変更し、Ken Gushiの手によって操られるのだ。そちらでの活躍も非常に楽しみだ。
■Bonus Images