PHOTO & TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / HIRO MURATA)
・USDM Nearly Equal JDM // Phantom Day 2021 Produced by USDM GEEK
■Chapter.01
X-Point ImportのChiba-sanがOrganizeする、日本のUSDM FreakのためのEvent “USDM Geek”は、近年の世情を鑑みてCancelとなっていた。2021年の年の瀬に、少しずつではあるが海外渡航の緩和や経済も動き始めるも、Before COVID-19に完全に戻ることはなく、Chiba-sanの地元であるChiba PrefectureのNarita International Airport周辺の海外渡航者向けParkingも利用者が激減し厳しい状況が続く。そのResourceの有効活用として空港直近のSun Parkingで開催された。
そして、今回は日本固有のUSDM Regulationである灯火類のUSDM Conversionを撤廃。これは、今語るべきほどのことではないが “USの連中はJDM Lookに憧れ/日本の連中はUSDM Lookに憧れる” っという、何十年もの間繰り返されてきたことではあるが、近年ではその上澄み層による精度の高い造り込みをされた車両が双方の国で目立つようになってきた。
そうなると、もはや灯火類をConversionしなくとも、互いをRespectしたStyleが構築され自然と美しいモノになるというわけだ。勿論、根底には”North America”というひとつのスジはあり、Stealth性の高いUS感といったところだ。
■Chapter.02
ただUSDM Conversionしただけの車両や、North America並行車両を見るだけのEventだったら私は行かなかっただろう。それは何故かというと、Ownerが持つ唯一無二の感性でクルマを改造して個性を楽しんでいる様子を見ることが好きだから。
Phantom DayのThemeと、Custom CarのIdeaとFunという全ての面で、このDC2はひと際目立つ存在であった。Wekfest 2021にもEntryされていた車両だが、良く見て欲しい。
違和感と不気味さと「ナンナン!」っという気持ちの良い融合感。
RHDのDC2で、灯火類はJDMの角目でBumperは・・・・そう、DC2 US後期Modelの丸目BumperをMash Upしているのだ。
Spoon CaliperもBody同色にPaintされ、Body Collarによっては合せづらいSpoon Blueの存在感を隠すことに成功している。
Tokyonur ElementにSpoon Caliperをinstallする際に、”Orangeに塗ったら?”っという声(OTAMA LLC)があったのも事実だが、その時は”いやいや塗るわけないじゃん(Spoonは青だよ!)”っと思っていたが、それこそ固定概念に囚われているだけで”塗ってもなんか良いね”っとこのDC2を見て感じるものがあった。
このCL7は、Hybrid RacingのBanner以外はほぼJDMなExteriorだが、以前から注目していた車両だ。Circuitを速く走るためのRide Heightでないのは明らかだし、その攻めたStanceも決して速そうに見えるSettingではない。
ただし、主張の強いMugenのFront Bumperを装着したこのフォルムは、CL7のCar DesignerがまだCL7を世に出す前の姿のコンセプトアートとして描いたら、こうなるのではないかという絶妙なボリューム感を感じられる。
一言で表現するならば、Designerが思い描いたものから、量産車になるにあたって失われた美しいフォルムを取り戻しているというべきかもしれない。この表現は、嘗てTeam Freee’s Hiroshi’s Verossaを見た時にも放ったが言葉だが、その時に感じた衝撃と近いものだった。
そういった意味では、似たような魅力を持ち合わせているのが、SAGAMIの地でGeekが過ぎたこのEP3も同様だ。 詳細なParts Listは知らないし調べてもいないし知見も無いが、手数は多いように見えるExteriorだが全体的にガチャつくことが無い落としどころ。個人的な趣向として、Circuitを走らないスポーツカーならば、純正ミラーのボリューム感を維持し攻撃感を抑えているStyleも好きだったりする。ケースバイケースだけど。
OriginalのRegamasterが好きすぎるようだが、漏れ割れの不安要素が少ない現行RegamasterでCircuitを走る姿を見てみたい気もする。そしてその先には、前代未聞の歴史的ク〇脚と評されるタラバガニの奥深い”無”を味わうことになるのかもしれないが・・・・
■Chapter.03
Honda Style Magazine OrganizeによるFun & Runで、ファン待望の関東出展を行ったFive Martだが、今回のPhantom Dayでも多くのKansai AreaのShopが出展を果たした。
・Five Mart
Fun & Runで展示されたUltra Mint Conditionに造りこまれたIntegra Quintと、Five Martが手掛けた超有名車両の1台であるCR-X Mugen Pro IIの2台。
かつてはKanjo StyleばかりがFeatureされがちだが、Suzuka Club Man Raceにも参加し、Circuitを走る車両のセットアップスキルにも定評がある。(と、あるヒトが仰ってました)
がしかし、個人的にはFurukawa-sanに切望していたFivemart Narrow Pajeroの姿を見ることができたのが非常に嬉しかった。Honda車だけじゃない懐の深さですな。
・Exceed
激しい造り込みがされたHonda車だけという印象しかなかった、Exceed Japanは完成したばかりのGR86を展示。SimpleでありながらもベースのBumperとのDesignの連続性が非常に美しいLip Spoilerがお披露目された。
RegamasterがinstallされたFKも同様にExceedのLip Spoilerが装着されている。近代車種にも積極的にParts開発を行っている。
Wekfestでも展示された圧巻のEKも太陽の下で見るのは初めてだ。
・No Good Racing
まさか関東でこのネーミングを拝むことが出来るとは・・・
関西系の存在感がここまで強烈な関東のEventはこれまでに見たことがなかった・・・
■Chapter.03 “Long TIme No See”
尋常ではない造り込みをされたCustom Carのその後・・・・多くは朽ち果てて部品取りになってしまったり、買い手がつかず肥やしになってしまうケースを度々目の当たりにしてきた。
いつまでたっても、前のオーナーの呪縛から解かれないと思ってしまったり、もうみんな見飽きたでしょ・・・っとオーナーが世に出さなくなってしまうからだ。今回のEventでは、物凄くPositiveなイイ意味で再会を果たすことできたCustom Carが多かった。
誰もが知っているっと思っていても、歴史を振り返れば10年前。とあるAward車両のGolf GTI Cup。
現在のOwnerは20代前半とのことを知り、じゃあ当時10代前半・・・もしかすると当時をリアルタイムで知らないかもしれない年齢の世代が「あ、なんかコレいいじゃん」と今見てもカッコいいと感じて出会ったのかもしれないと思うと、ちょっとアツいものがあるよね。
激しいClean BuildなAE86としてEpoch MaikingなCarpeaceのCorolla GTSも最近再始動をしているようだ。
このSuzuki Samuraiもfatlace全盛期に輝いていた超有名車両。美しいコンディションで再会できたことが嬉しい。
一部のヒトには伝わらないこのDoVIc(ドゥビック)の魅力。USDMなEventに現れるとそれはCanada Acura ELの趣きをみせることが出来るし、そうでないEventであれば正体不明の謎のType R内装を持つDoVicとしての2面性を持ち合わせる。
あまり、過去が過去がと言うと現在のOwnerに失礼にあたるが、一瞬の輝きではなく長く乗っていることが出来るCustom Carというのは、なにか独特の魅力を持っているように見えた。
■Chapter.04
今回のEventでは、Elementを介して繋がりをもつこととなった、日本国内のおいて極めてUSDMの流儀を重んじる”type_k autosource一門”のtype_wことWataru-sanを中心とした5台(Element3台/FK7/EG9)での参加となった。
Model Car Buildの世界ではその名を知らない者はいない”Kenta-man”が、塗膜が劣化した最悪のConditionのChoro Qからここまで再現度の高いElementを製作してくれた。
Mini-Ichiも興味津々だ!(迫真)
DDPではカメラ係りとしてのGood Moveをしてくれている、Mozu-sanのDaily FK7。
帯同していたから・・・という理由で最後にはなったが、Phantom Dayを訪れた人で最も注目されたのが、このEG9かもしれない。
type_k一門のtype_uことUnuma-sanのEG9 DX仕様(低グレード仕様)だ。一見すると、綺麗にRestoreされただけのFerioだが、そのレベルが常軌を逸している。
Engineは一度降ろされ、Engine Bayは総Refresh。もはや新車カタログレベルのConditionだ。
下回りも抜かりは無く、いわゆる”舐められるレベル”の美しさ。
注目されていたとはいえ、一見しただけでは低グレード仕様の外装が美しいFerio。しかし手ぶら帰ることはなく、その造り込みを一瞬で評価したFurukawa-sanの目に留まり、見事Five Mart Awardを獲得。
「来年はKanjo Styleに感化されて、カタカナロゴの”タイプケーオートソース”Banner(そんなものは無い)を車体に貼ってKanjo Debutしちゃう?」なんて冗談も仲間内から出るほど、意外なAwardでもあり、納得のAwardでもあり、やっぱりFurukawa-sanの性癖にも刺さる1台だったんだなと妙な納得感もある受賞でございました。
■Afterword
USDMの世界だけを楽しんでいる人達からすると、USDM化を施していなかったりJDMのCustom Carが混ざることに対して嫌悪感を感じるのは理解は出来る。
とはいえ、世界観として幸福度を感じるCar Showのヒトツ、MooneyesがOrganizeするStreet Car NationalsにはUSDMに対してのレギュレーションは一切ないながらも、ゲートを入れば物凄くスケールの大きなBlock Party的なAmericaを感じ取ることができる。日本人が思う疑似アメリカではあるが、Washington Post Marchでもかかっていそうなあのノリ。USDMに偏重するだけでなくとも、カッコよさは表現出来ることもある。(あえて言い切りはしないけど)
決してPhantom Dayと比較する趣向のEventではないとは思うが、今回のPhantom DayでもUSDM≒JDMとしたことで、前述のような”日本でのアメリカ的幸福感”を感じ取ることができた。
■Bonus Images