PHOTO &TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / HIRO MURATA)
SPECIAL THANKS : Concept // S&Company // Blue Label Auto Engineering // Freee’s Auto & Customs
・Sports & Trail Package // Honda Element Tokyonur Spec 2021
■Chapter.01
Tokyonurをご覧の一部のManiaとそのスジの皆様にとっては、実はReachの高いContentsであったりするのがTokyonurのProject Carであり、Dailyのアシでもあり、時にはCar ShowにEntryするクルマ。そんなHonda Element。
世の中の特選中古車と比較すれば贅沢なMaintenanceをしているつもりだが、Car ShowにEntryすることで日ごろ見落としていた劣化ポイントを発見できたり、クルマを美しく維持しようというモチベーション向上に繋がっている。2021年はHonda Style MagazineのEventにてOTAMA LLC Boothでの展示のみだったが、そこに至るまでも内面的な要素ではかなりのRefreshを行っていた。
しかし、輸入していたItemが予定通り全て揃うことがなく、年次改良のPostとしては年末のこの段階となってしまった。しかし、年内最後に開催されるPhantom DayへのEntryを控えていることもあり、最後の総仕上げを行い年次改良のCoverageを完成させた。
■Chapter.02
Exteriorの大きな変更点は、GOBI RacksにMountしたPelican Cargo – BX90Rだろう。2020年にPelicanの新たなSeriesとしてReleaseされたModelだが、当初はGrayのみで他のPelicanの色味とは統一感が皆無な状態であった。しかし、2020年中頃にConceptのKosiya-sanに相談すると「来年からは黒になるという話しだよ」っということを知らせてもらい、満を持して2021年にBlack Modelを輸入して頂いた。
容量的にはThe North FaceのBrand New TentのEvabase 6とPole Caseを入れるとJust Size。これまでRoofに積んでいたPelican 1610にはEbacargo 4、2個目の1610にはEvacargo 2 x2が綺麗に収まり、Tent類全てをRoofに逃がすこに成功した。
Mount PlateはFront RunnerのRack System専用のもの。当然Gobi Racksとはなんら互換性は無いものの、専用のBuckleで固定するためには購入する以外の選択肢は無く、小加工で装着できるものと予想して入手したが・・・これがとにかくFront RunnerのSystemに特化し過ぎたシビアな設計がされたもので、非対応のRackへの装着はボルトとのクリアランスが物凄く繊細。
FACにてCustom Plateを製作するも、Buckleで固定可能にするまで緻密なTry&Errorを繰り返すことに。
これは、装着前にKoshiya-sanからもお聞きしていた話であり、ConceptのDemo CarのRAV4に装着する際も苦労したとのこと。
安全性に関わる設計なので、好き勝手にユーザーに流用させないという意図だとは思うが、購入を検討されているかたは、ある程度の取り付け難易度に対する覚悟が必要かもしれない。
とはいえ、車両相応のBrandととなると現状ではPelican以外の選択肢は自分のなかで存在しない。
カッコつけたクルマに乗って、カッコつけたテントを所有して、カッコつけた野営しているつもりならば、Roofに載せるケースがホームセンターの安物ケースだったり、ネーミングだけ悲しいくらい仰々しい輸入品風情なBrandのケースだったり、ましてやPelicanの模倣品を載せるのは、そのクルマ自体の価値を下げているようにしか見えない。
別にそれらを使うことを否定するのではなくて、クルマにそこまで手を入れているのに、そこは手抜き?みたいなことは、全ての価値を下げているということに気づかないのだろうか。
昨今のアウトドアブームをみて、単にStyleだけなのか、本当に全てが好きなのか、その全体的な拘りを見て感じてしまうところであったりする。要は手塩にかけたクルマやアウトドアギアを所有しているならば、それ相応の物を使うおうぜ!ってことですな。
まぁ、Elementのような大衆車にはホームセンターのケースでも釣り合うと思うけどね(笑)
■Chapter.03
Elementを2005年に新車で購入して以来、長年BF Goodrichを履き続けてきたが、昨年登場したKM3が思いのほかFeelingが悪く、2021年に新規にSize設定されたToyo TiresのOpen Country M/Tに変更した。
S&Companyで装着後、ジャッキから降ろして敷地内を数メートル動かしただけで感じ取れる乗り心地の良さと、ロードノイズの少なさ。コンパウンド自体も柔らかめだが、高速でもヨレるような剛性の低さは感じない。そして半年以上経過したが、耐摩耗性でもKM3を上待っている。柔らかいのに不思議だ。評価基準としては、常に最新のMud Terrain Tireで毎日のようにAsphaltやDirt&Snowを履き続けた10年以上の実体験ベースです。そして、同一サイズのBFGとのKM3比較。
AsphaltでのWet性能は、KM3と比較して不安要素はほぼない。All Terrain KO2と同等と表現しても良いぐらいだ。
そして、Sand StageではKM3よりも耐Stuck性能は高い。Stuckした際に使用するMaxtraxへの食いつきでもKM3とは比較にならないレベルでTractionがかかる。
これは、Simpleな配列のTread PatternとSea Land比の賜物で、Traction BoardのPinを上手く掴んでくれるというわけだ。
雪上性能に関しても、柔らかいコンパウンドとWet性能の高さからKM3を上回る。
とはいえ、ここまで絶賛するとShikata-sanへの”ヨイショ”なのかと思うヒトもいるかもしれないので、あくまでも同一サイズのKM3と比較して感じたNegativeな要素もあげておこう。
KM3より劣るポイントは1点で、同一サイズではあるものの幅と外径がやや小さい。さらに見た目的には数値以上に小さく見えてしまう形状なのだ。メーカーによって実寸が異なるというのは良くあることではあるが、Open Country M/Tのラインナップの中でも30×9.50/R15だけSide WallのPatternの山が低いのだ。これが見た目上の小ささを強調する結果に繋がっているように感じた。また、このサイズのみBlack LetteringのFontが丸みを帯びている。
Mud Terrain Tireにはある程度のToughなLooksとSide WallのTractionも求めたいだけに、これは残念なポイントだ。このたった1点だけなのだが、これは他社へ履きかえる動機にも繋がる点ではあるので今後改善されると良いですね。
しかし、これはあくまでもOpen Country M/TのSeriesのなかでも、30×9.50 R15にだけに言及した要素なので、このNegativeな要素が無い他のSizeに関しては前述の通り”良いMud Terrain Tire”なのは間違いない。
■Chapter.04
このChapterは、純正部品のRefreshが大半なのでサラりとだけ触れておこう。
・Suspension
Rear Shock Absorber (Bilstein USA – RD5)
Rear Spring (Honda of America – RD5)
1.5 Inch Rear Strut Spacer
北海道で狂ったDC5を製作した後、奇しくも同じ構造をした足回りのElementを購入するという、謎のCar Lifeを送るFumiya-sanからの互換情報を元に、Bilstein USA(RD5 CR-V)のRear SuspensionをBlue Label Auto EngineeringのContainer相乗り便を利用させて頂きUSAから輸入。
それに合わせるSpringはRD5 CR-V Honda純正。こちらも同じくUSAから輸入。(日本では製廃)
Shock形状はElementと同一ではなく、NormalのElementに装着した場合1Inch程度は車高が上がる。しかし積載重量の重いTokyonur SpecのElementだと柔らかいSpringに負けてStockの状態よりもやや下がる。前後のRide Heightを揃えるために、数年前に購入するも取り外していた1.5Inch Strut Spacerを装着した。ハイレートなスプリングを入れるよりも、こちらの方が乗り心地を維持したままHeight調整が可能。
※但し、この組み合わせはStrut TowerとLower Armまでの距離の限界でもあり、FACでも難儀して装着。あくまでも車両重量の重いTokyonur Specのみに当てはまることなので、安易に参考にすべき方法ではない。
純正形状なので当然のことだが、乗り心地は向上しストローク量も向上した。これはかなりイイ。
Front Spring (Eibach Springs USA)
RD5 CR-V用のFront Shockは長さが合わないため、Elementに流用することは不可能。
そこで、現状のSuspensionに自由長いEibach Springs USAを装着。
これまでのSpringと異なり細かいノイズを吸収していることを感じ取れた。
Front Lower Arm / Front & Rear Swaybar Link / Rear Knuckle Bush (Honda)
Rear Trailing Arm Bush (Cool Nuts – DC5)
Tie Rod / Tie Rod End (Honda)
Drive Shaft Seal
Suspensionも同時に変更したので、全ての恩恵がどこの要素かは追求することは不可能だが、乗り心地は確実に向上させることに成功した。
・Engine
Air Cleaner (Spoon Sports – DC5)
Hondaの純正Air Cleanerは優秀という御意見番のPhilosophyを信じているので、派手なモノは使用せずにSpoon SportsのAir Cleaner(DC5用)に変更。
Spool Valve (Honda)
Honda車の持病ともいえるこの部分は、ジンワリ染みていたので交換。
・Others
Front,Rear Door & Body Weather Strip (Honda)
全てのDoor、Body側開口部のWeather Strip、Quarter Glass Pinを交換。
Tailgate Panel (Honda)
見るに堪えないほど傷んでいたわけではないが、Car Showに出すにはね・・・という具合だったので、新品供給があるうちに交換。その他ボディー全周の樹脂パーツは顔面含め新品に交換したばかりなので現状維持。日本でのパーツ供給が途絶えたら、必然的にUSDM Lookになっていくことになるとは思うが、JDMのパーツが供給される限りはこのStyleを維持しようと思う。
仕上げにMoon AutoのSeino-sanの元を訪れてDetail Up。長年お世話になっているMoon Autoも体制変更が行われ、Next Levelに向かっているようだ。
最後にWheel裏やInteriorを清掃して完了。
このTokyonur Spec(OTAMA-san命名)のElementは新車で購入してから来年で17年目。車検のときだけ誤魔化すようにMaintenanceをするのではなく、常日頃から手を入れることで劣化の速度を穏やかにし、クルマの価値、愛着、美しさを維持できる秘訣なのかもしれない。まぁでも、色々と壊れるのは間違いなく、日本では多くのPartsが製廃を迎えているので、望まなくても修理部品対応としてUSDMな姿に徐々に変貌を遂げていくしかない。
!!!Breaking News!!!
Kentaman製作の #知り合いですか? いや本人じゃん!なチョロQをPhantom Dayでも展示するので是非見てくれよな!