PHOTO &TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / HIRO MURATA)
・2021 FDJ2 Round.6 Final Fight // Formula Drift FDJ2 at Nikko Circuit
■Chapter.01
今回のCoverageはFormula Driftの下部リーグとして今年からスタートしたFDJ2をSpectatorとして見て感じたことをお届けします。多くのエントラントをファインダーに収める為に、Top16まで絞られるFinalではなくQualify Dayに訪れた。
そこには、華々しいTuning BrandのWorks Team、一家総出なFamily Teamにおける2世の躍進などなど、参戦スタイルや目指すTargetは各々異なるものの、実にDramaticなMomentに立ち会うことが出来た。
■Chapter.02
・Hiroya Minowa (TEAM HEY MAN!!)
もはや説明不要であろう、夫婦揃ってDrift Competitionに参戦するMinowa家から送り込まれたSuper小学生だ。Hiroyaは現在12歳で、日常生活ではランドセルを背負っている普通の小学6年生だ。(今回のCoverageにおける最重要Contentsとして現地に向かうきっかけにもなったくらいだ。)
Hiroyaは昨年(当時11歳)、実車でのAutomatic TransmissionでDriftを体験。その後Manual Transmissionに車両を変更。Simulatorで多くのProfessional DriverとPracticeをこなし、2021年シーズン途中のFDJ2への参戦を開始。僅か1年という短期間でCompetitionの世界に適応しTop16進出も常連となった。若い世代の伸びしろは本当に強烈だ。
“自動車免許が取得できない若い世代”っといういかにもなキャッチーな肩書だけで目立っているわけではなく、大人顔負けどころかオトナと同じ土俵で戦い、結果も残している。翌日に行われた決勝トーナメントではFinalまで駒を進め2位を獲得することに成功した。ヒロスポリアタイ勢としては、ちょっと胸が熱くるなる瞬間でもある。
Driftという文化を、後世にスタイリッシュなスポーツとして伝承するために、Hiroyaのような存在は貴重な存在といえる。
CompetitionなDriftは常に、”Driftの発祥はIllegalなStreet”そういった世論と常に背中あわせで歴史を築いてきた。
そんな環境のなかで、Hiroyaは年齢的に自動車免許を取得することは出来ないこともあり、結果としてIllegalな世界を通過せずにProfessionalな世界への道を切り開くことに成功した。この道程は大衆にも評価されるであろうし、業界的にも待望の超新星なのは間違いない。
昨今e-Sportsの世界で子供を活躍させるために、一家総出で支援するのと同様に、Driftの世界においても親がスポッターで子がドライバーというパッケージングが増えていくことを願う。
・Mao Yamanaka (TEAM GOODRIDE with KINDAI)
頻繁に見かけるGoodride Liveryゆえに、前知識が無いと見落としてしまいがちだが、DriverはMao Yamanaka。Yamanakaと聞いて気づくヒトもいると思うが、2015年にSuper CoolなRocket Bunny Body Kitを装着したS15でFormula D USAに参戦していたKenji Yamanakaの息子さんだ。
Minowa家の2世の成長にも驚かされたが、Yamanaka家の2世であるMao Yamanakaは2021年のFDJ2 Series Championを最終戦を前に決定しているというのも驚きだ。
個人的な交友として、Kenji-sanとは現役時よりもOwner Chefとして経営されたBunny Cafe Yokohamaでの思い出が強い。みんなで撮影会をしたのもいい思い出だ。Bunny Cafeほんとうに大好きでした。
■Chapter.03
・Cusco Racing
(先日、Major Force04ことUeno-sanにScoopされたことを根に持っている)、来季Formula Drift車両として開発が進められている新型Toyota 86が持ち込まれた。しかし今回のFDJ2にEntryしているわけではなく、FDJ車検と展示を兼ねた動きだった模様。
Cusco RacingのFDJ2参戦車両は86とYarisの2台。Driftの世界でTuning BrandがWorks活動をするのが極めて稀である現状では、Cuscoの伝統的なLiveryを纏った車両を見ることが出来る貴重な瞬間だ。
Kaneda-sanの86はSeries終盤にかけ好調。Rd.5ではFinalまで進み2位を獲得している。
皆さんご存知Arisa MizuharaのPandem Yaris。今季のFDJ2がシーズン中盤まで無観客開催となった影響で、今大会がYarisと初の遭遇となったSpectatorも少なくないだろう。
フロントから見るとPandemの強烈なワイド感が際立つも、サイドから見ると非常にコンパクトな独特なフォルム。Drift Competition車両としての適性は、あまりにも台数が少ないため(FDJにToyoが1台)そのPotentialは未だ未知数だが、Rd.4で長いスランプから脱却したBakkyのSupra同様に車両開発が進めばその真価を発揮しそうだ。
Arisaは今シーズンの全日本ラリーではJN6ランキング2位という好成績も残したが、FDJ2の最終戦ではTop16に進出することは出来なかった。
・TEAM Impact
Hardcore TokyoがSupportするShibayama-sanはQualifyをTop通過。Top16でも3位を獲得した。
HardcoreのJun-sanは先日のWonder走で不運なCrashで散ったR33のRepairで「もうほんとドタバタだよぉ!」っと嘆いていた(笑) あの33、みんな大好きなので復活待ってます。
■Afterword
ラビちゃんの愛称で、誰からも愛されているRobbie Nishida-san。嘗ては本国のFormula Driftに参戦し、現在は日本のFormula Drfitを多方面で支えている。
今回のFDJ2最終戦では、Judgeと日英のMCというMulti Taskをこなしていた。FD USAのDe Anda-sanがMCをしながらJudgeも行うと仮定すれば、それはとてつもない仕事量ということが安易に想像がつく。
Robbieさんは、どうやったらDriftを取り巻く環境をよくすることが出来るのか、どうやったらDrift競技がスタイリッシュものとなり興味を持ってもらえるContentsになるのか、どうやったらDrift競技に参加する選手達のレベルが向上してNext Stepに進むことが出来るのか、そういったことを常に考えている。
Qualifyを通過することが出来なかった選手に対しては、Practiceの方法やその指導者側が正しい方向性を導けるような提案したり、更なる高みを求める選手に対しては本国のFormula Driftで通用するような走りをアドバイスをしたり、大会終了後にRobbieさんの元を訪れるエントラントは実に多かったのが印象的だった。
ってカッコよくしめずに、最後はフザケタ写真も載せておくことにしよう(笑) HEY MAN~
(Kennyはオシリとアシ、早く治してね)