Showing The Next Generation How It’s Done // Built By Legends MINE’S R32 Skyline GT-R

PHOTO,VIDEO&TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / Hiro Murata)

Owner : Built By Legends (builtbylegends)

Special Thanks : Masaharu Kuji (masa3kj) / Katsu Takahashi (katsu_takahashi) / DBS.Inc – Yoshikazu Kasai (yoshi_92626) / OTAMA LLC – Yuki Imamura (ein0608)

・Showing The Next Generation How It’s Done // Built By Legends MINE’S R32 Skyline GT-R

■Chapter.01

その場しのぎでもなく、一瞬の輝きを追い求めるものでもない。JDM Carに纏わる技術と文化を永続的に昇華させるProject。それがBuilt By Legends(BBL)だ。

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■Chapter.02 -MINE’S-

1985年にNiikura-sanの手により設立されたMINE’S。そのクルマ造りの美意識は高く、ExteriorやTuning Menuといった全てのパートでその信念を垣間見ることが出来る。それは日本のチューニング史において未だ伝説と語り継がれているMINE’S R34の評価を見れば感じ取ることができるはずだ。

BBL Spoon EG6と並行してそのProjectが進められたBBL MINE’S R32が完成を迎えた。

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昨今のCar Showを前提とした”Restmod”と異なり、煌びやかな装飾、Wire Tuck、Shaved Engine Bayといった派手さは皆無。そしてTechnicをひけらかさない、伝統芸術のような”おくゆかしさ” を感じ取ることが出来る。

BBL MINE’S R32のRB26 2.8L Complete Engineは現代としては控えめな、500ps/1357kg(純正比マイナス122kg)スペックではあるが、MINE’Sのクルマ造りとして最大馬力を追求しない運転する楽しさという面で必要十分だ。

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MINE’SのTitanium Exaustは、Side ViewからのLooksを考慮しBlackにPaintされた。

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Titanium Tower BarにはBBLのProjectにおいてIconicな存在とも言える日本の名峰、富士山を上空から表現したVisualがペイントされた。

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■Chapter.03 -Garage Yoshida-

Body WorkはGT-Rを新車、もしくはそれ以上の状態にBuildすることで知られているGarage Yoshidaの手によるもの。今回のベース車両は比較的Conditionが良い状態だったが、フレームからボルト1本まで分解され、全ての部品が新品への交換/復元作業が行われた。

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Manufacturerを超えると言っても過言では無い拘りはGT Channel USAで公開されているので、是非ご覧いただきたい。

・Garage Yoshida Japan’s Most Famous GT-R Tuner Shop You’ve Never Heard of – Tuner Club – GTChannel

Wet Blastをした後に”Shiranami White Pearl Metallic”と名付けられた5Layer Paintの由来は実に深いものである。

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MINE’SのNiikura-san自身がSurferであり海への愛がとても強い。MINE’SのWeb SiteのAddressが http://www.mines-wave.com/ となっていることは意外と知られていないかもしれない。

そう、[Wave-波]であり、その波がぶつかり合い、波先が白くなることの表現が白波であり、BBL MINE’S R32のカラーリングには文学的な意味が込められている。

さらに、MINE’Sの伝統的なサイドストライプは殆どのヒトが見落としてしまうかもしれないPaintでの表現となっている。

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その他、多くのパーツがBenetec製のDry CarbonにReplaceされているが、全てBody同色にPaintされているので見逃しがちだ。

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多くのR32 Tuned Carが上下同色にPaintすることが多いFront Bumperは、一見すると2pcs構成に見えるが、Paintによる塗りわけとなっている。

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また、Rear Spoilerは裏側をGradationでCarbonの構成を僅かにみせるている。

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■Chapter.04

ここまで紹介した情報は、純正然とした佇まいのアイテムといえる。しかし、Interiorはこれまで通り派手さは無いが、拘りが詰め込まれている。

Interior Panelは、多くのShow CarやTuned CarはAlcantaraをはじめとした素材張替えを行うことが多い。

先日NISMOがレストアを行い、予想落札額(4500~5500万円)で落札されたNISMO restored car PROTO / R32 SKYLINE GT-Rであっても、R35 GT-RのInterior素材に置き換えられる作業が行われた。

BBLの今回のProjectでは、Custom Car色が出ることを嫌いInterior Panelの張替えは行われなかった。しかし、R32 Ownerなら気付くかもしれないが、この落ち着いたInteriorはRoof LiningとFloor CarpetsをBlack化しているからなのである。

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SmoothingされたRear Speaker Board(Concealed Rear Speakers)や、Nissan SerenaのRear Wiperの流用といった点は、指摘されない限り見落としてしまう要素だ。

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SeatはTaenaka PileのMoquetteが選ばれた。”モケット”という素材は、近年のCustom CarではあまりFeatureされていない素材だが、初代Toyota Celsior(Lexus LS)、Century、Honda Legend、そして新幹線のSeatに使用されている。

これは派手さを追い求めないBBLの真骨頂と言っても過言では無い。そのクルマが新車として販売されていた当時のMaterialを現代的な解釈で落とし込まれたものだ。こちらにも富士山のVisualが用いられている。

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Consoleには、鋳物で製作された専用のKeyが配置され、その奥には”KENGAMINE=剣ヶ峰”のPlateが装着されている。剣ヶ峰は一般的な意味で富士山の山頂を意味する。

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Built By LegendsのProjectの1号車に与えれた剣ヶ峰という名前。その後のProject Carには順を追って日本の名峰の名をつけ、最後にまた富士山に戻ってこれたら素敵だよね・・・という壮大な意味が込められている。


■Chapter.05

BBLの基本理念は”偉大なる日本の名工=Legends”をFeatureすることだが、BBLを語るうえで別の”Legends”の存在に気づかされた。

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それは、BBLのProject Member全員がJDMの世界におけるLegendsであるということだ。

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常にGT Channnel Japanの陰が常に見え隠れしていることに気づいている人もいるかもしれない。GT Channel JapanはCar CultureのVideo製作だけでなく、企画・製作・配信といった総合Produceを行っている。世の中のヒトが気付いていないだけで、そのGT Channelが関わってきたプロジェクトは多岐に渡る。そこで培ってきた人脈が、今回の企業としてのBBLの発足の一端を担ったのは言うまでもない。

2000年代初頭、GT ChannelのKuji-sanとKatsu-sanは、今もなお色褪せることない歴史的な映像資料といえる、Hot Version/Best Motoringの輸出を行っていた。それは単にローカライズして販売するということではなく、正しい情報、正しい言葉、正しい翻訳、正しい層へのリーチ、といった実に細かいコントロールがなされていた。

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かのLarry Chenも”Hot Version/Best Motoringが無ければ、JDMを愛する今の自分は居なかったかもしれない”と語ったほどだ。 つまり、それはJDM Car Cultureの辞典だったわけだ。

更に歴史を深堀すると、Kuji-sanとKatsu-sanはZIG ZAG ASIAという日本のトレンドを伝えるPortal Siteを過去に運営しており、そのSite内の数あるカテゴリーのヒトツであった”Car Culture”が極めてアクセス数が多く、ならば Hot Version/Best Motoringを輸出をしようということで講談社の門をたたいたというわけだ。

人生をJDMに注いできた男たちの生き様と、2021年にお披露目されたBBL Project Carの姿を同一フレームに納めてShutterを切る感覚は、感慨深いものであった。

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Masaharu Kuji (masa3kj)

BBLのCEOとして全ての工程をProduce。車両だけでなく、BBL HQのOffice製作業務も行った。

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Katsu Takahashi (katsu_takahashi)

BBLのCo Founder。Kuji-sanとの役割に大きな相違はないが、SNSやMediaへのアプローチ等のMedia Controlを担った。

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Yoshikazu Kasai (yoshi_92626) DBS.Inc

Design Directorとして車両のArt Workを監修するだけでなく、自らの手で物造りを行う”手を動かせるDesigner”として様々なアイディアや創作物をうみだした。純正形状のフォルムを残したままスムージングされたシフトノブがまさにKasai-sanの手業によって誕生したものだ。

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Yuki Imamura (ein0608) OTAMA LLC

説明不要の元SpoonのLegendだ。現在はSpoonから独立しOTAMA LLCを発足。BBL EG6のProjectが主担当ではあるが、BBLのAdvisorとしてBBL MINE’Sの制作でも様々なアイディアをうみだした。

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固い言葉ではない表現は安っぽさに繋がるが、噛み砕いた言葉で説明すると『全てがいちいちオシャレ』というのが非常に分かりやすい言葉だと思う。 4人全員が”気の効いた新しい価値観”を持ち合わせているということだ。

それは、この素晴らしいHQをご覧になればお判りいただけるだろう。

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写真に写る全てのモノをBBLが設計、施工を行った。それは文字通り、板材の切断、運搬、加工、貼り付け、施工といった全ての工程だ。※電気工事のみ専門業者によるものと念押しして書けば、いかに全ての作業を自らの手を動かして製作されたのか理解できるだろう。

私はこのスペースがドンガラの状態から見てきたので、車両制作の進行と共に進んでいくHQ建設の進捗に日々驚かされていた。


■Chapter.06

BBL MINE’S R32のProjectは全ての工程を完了させたが、BBLの基本理念である車両の価値やそれらに付随する文化を昇華させる魂に終わりはない。

BBL Spoon Civic(EG6)がLaunchに向けて、現在も日本全土の職人のFactoryを巡っている。BBL MINE’Sよりも完成に時間を要しているが、それだけ密度の濃い作品となっているのは間違いない。TokyonurでのFeature Coverageをご期待下さい。


■Afterword

今回のFeature Coverageを製作するにあたり、自分自身で驚きだったことがある。

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これまでTokyonurでは第2世代GT-R、SkylineというクルマをFeatureしたことがなかったのだ。

結果としてそうなっただけかもしれないが、究極の完成形ともいえるBBL MINE’S R32のために用意された永久欠番的なスペースだったのかもしれない。

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TokyonurでのFeature Coverageは、まだ世に出ていない『凄いクルマ、凄いアソビ、凄いヤツら』というのを一定のRuleとしている。 しかし、今回のCoverageよりも先んじて海外Car Media含め、既に露出を終えている。

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それは公開が遅れたとい意味では無く、私がBBL Projectのイチ部外者として長期に渡って経過を目にしてきただけに、既存のMediaでは触れることのなかった要素を補足的にCoverしたかったからだ。

Tokyonurが感じたBBLの存在とは、Tuning Legend達をFeatureしてきた4人こそがJDMのLegendsであるからだ。そこから感じ取れる、狂おしいレベルのモノ造りへの拘りや巧妙なメディアコントロールと清潔感は、今までに存在した全てのTuning Carにからは感じたことがなかった。

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BBLの4人の他愛もない日常会話等から感じてきたことをココに記すことこそが、このProjectに関わった人々への賛辞と歴史の伝承に繋がるだろうと思い、Long Coverageを〆させて頂きます。

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