PHOTO&TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / Hiro Murata)
Special Thanks:Freee’s Auto & Customs (DEN-Style) // Blue Label Auto Engineering (Kazunori Kizu) // OTAMA LLC (Yuki Imamura)
・Snow Trail 2021 // Honda Element Tokyonur Spec Snow
■Chapter.01
毎年恒例となったElement Tokyonur Spec(ニュルスぺ)の冬装備年次改良の作業報告Post。
2020年春夏の年次改良として施した、Spoon 4POT Monocoque Caliper(S2000用)。特殊オフセットのSW388(15inch)が奇跡的にキャリパー無加工でクリアランスを確保することができていた。しかしそのクリアランスでは、冬タイヤのDM-V3を履くTE37(15inch)を装着することができずにいた。
しかし、キャリパーを削るといった方法をとらないのがFreee’s Auto & Customs。ローターハットの高さ調整の為様々なホンダ車のローターを取り寄せてそのつどメジャーリング。
S2000、DC5、と試した結果、DC5(Type R)のローターが最もハット高をかせげることが分かりクリアランス問題を解決。せっかくなのでSeekerのHi Caron Brake Rotor(SD)を投入。アシモトはSpoon x Seeker 杉並コーデって感じだね。
そこからハット高を5mm調整。更にブラケット側の加工も必要となり今回はブラケットを新規製作。この時点で、もはや世の中のヒトの参考になるわけではないので、同じことをするにしても別のプロセスがあるかもねとは書いておこう。
無加工のSpoon 4POT Monocoque Caliperを、15インチのTE37が飲み込むことに成功しました。
履き替え作業の際に『15インチにSpoon Monocoque Caliperをおさめるのは、まぁ大したもんだよ!』っとOTAMA LLCのImamura-sanも仰っていたので、FACのDEN-Chan Good Jobだね!!!
仕上げにパーツワン越谷にてアライメント。この景色、ドリ車でよく見る光景だ。
■Chapter.02
追加パーツと言えるほどの大それたものではないのでサラリと紹介。※全てホンダ純正部品
・前後純正USシートカバー (Blue Label Auto Engineeringにて手配)
15年間乗り続けたので、フロントシートはかなくたびれてきたのでセミバケを購入するプランもありましたが、かといって純正シートを保管しておく場所もね・・・ということで、とても懐かしいJP/US共通前期向け純正シートカバーを購入。当然日本の共販ではSold Outですが、装着可能車種が前期モデルのみとなった影響もあり(中期モデルからシートベルトがシート内蔵となったため)、USではまだ新品でパーツが出ます。15年前のオプション品なのでちょっとビックリ。
主張の強いELEMENTのロゴは、オリジナルのワッペンでも作って潰そうかと思ったけど、そこまでするものでもないなと思いそのまま。体重が多少分散されるので座り心地は多少改善。
リヤシートカバーはUSの4人乗車設計なので、中央にドリンクホルダーの穴があくが、座面下部に小さなポケットがつくので、リヤシートがほぼ荷物置き場になっている私のような人には好都合。
昨シーズン投入した、Rigid Industries – 360 Series 4 Fog Light(White LED⁺Amber Back Light)は降雪時のWhite Out増長させてしまう為に、AmberのLens Coverを輸入。Error品?のようでRIGIDの白いロゴが表面にプリントされていないが、無い方が寧ろスマートで良いかもと思うようになった。降雪時の視認性は当然向上した。
■Chapter.03
仲間とSnow Trailを重ねることで、雪道でのセットアップをアジャストしていくことができる。Elementは2t弱あるので走行ペースは異なってくるけどね。
Spoon 4POT Monocoque Caliperは、不安視された冷間(降雪マイナス外気)でのフィーリング悪化も現状は無く、走行ステージを問わず安定したストッピングパワーを維持してくれる。昨年までのStoptechドリルドスリットローター+Stoptechパッド+ノーマルキャリパーの状態だと、1時間近く吹雪のなか高速道路をノーブレーキで走っていると、一発目のブレーキングでフィーリングの悪化が発生していた。ドリルドスリットローターによるオーバークールだったのかと思っている。
■Chapter.04
以下完全に整備記録
・左ヘッドライトのイグナイター不良
これは、去年右のヘッドライトでも発生。いつもの国産バルブ(PIAA)に代えたばかりだったので、バラストを疑い交換するも点かない。で、いきつくとろこはイグナイター。
という紆余曲折があったので、今回もどちらかのパーツの不良なのか判断してもらいイグナイターを交換。無事点灯。
・右テールレンズ内のリフレクター脱落:20万キロで左テールが同様の症状だったので新品ASSY。25万キロで右テールが同様の症状で新品ASSY。これは過走行エレメントの持病。北海道のあのヒトは専用工具を作って治したと・・・
・エアーテンプレーチャーセンサー交換
・MAPセンサー交換(03型と異なる品番で形状も異なった)
・エンジンマウント(上側交換):1年ぐらい前に変えた気がするが加速時に異音が出始めたので交換。
・イグニッションコイル交換
・タイロッド交換
・エンジンオイルは勿論Motul
■2019年の整備記録もついでに
・20万キロぐらいでエンジンマウント一式(新車購入時から2度目)
・セルモーター交換(2019年の晦日ギリだったので確かリビルドだったような・・・)
・オルタネーター交換
・エアコンコンプレッサー交換
・左右ナックル交換
・左右ドライブシャフト交換
・ウィンドウラインより下の外装樹脂パーツ総交換
・フロントバンパー、前後左右フェンダー、リヤロワーバンパー、サイドシルのみ日本でパーツが出ずBlue Label Auto Engineeringにて手配。
・フロントガラス交換
■それよりも前・・・
・ラジエター交換(Koyorad)
・右ウィンドウレギュレーター交換
・ドライブシャフトブーツ複数回交換
・O2センサー交換
・1万キロでミッション交換
その他諸々・・・
といった内容で、年間の走行保守の為に純正部品の購入だけで50万円以上はかかっていると思います。エレメントは2003年のクルマなので、そういった覚悟の上で購入しないとスグに手放すことになったり、辛い思いをするだけ。便利で素敵なクルマだけと正しい知識と恵まれた環境でないと、ちょっと悲しい思いしかしないクルマになりつつありますね。
前期モデル(日本仕様)のパーツは、日本ではディスコンも多くなってきましたが、北米ではベストセラーのクルマなので前期のパーツもいくらでも出てきます。
若しくは、日本市場終売後7年間製造を続けていたUSの後期モデルで程度の良い個体を探してもらうというのも、一つの手段だと思います。前期の顔が好きっというヒトも多いでしょうが、維持することがストレスにならない為にそういった手段もありだと思います。
ほんと、支えてくれる仲間に感謝!