PHOTO & TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR)
・#BATTLELEXUS SAGAMI POWER // Masaki’s GS350 at Fuji Speedway
■Chapter.01
先日Fuji Speedway Gymkhanaを訪れた際に、駐車場に停まっていた徒ならぬ雰囲気を醸し出すGS350。
“あーハイハイ、日本だと中古で激安だし、電スロで苦戦!みたいな見出し記事は見かける良くあるレアドリ車か”
っと、流し見しそうになっていたのだが、一瞬だけ(ほんの一瞬だけ)ディティールをCheckしてみると、なにか異常な拘りとセンスを感じる・・・
Wheel、Tire、車高、雰囲気レーシングでは無いきっちり走れる(そうな)スタンス、ステッカー類・・・そして前後ズタボロ。
もしや・・・と思いナンバープレートを見れば”SAGAIMI”である。
そうSAGAMI POWERだ。
相模ナンバーのクルマを見つけるとSAGAMI POWERと言ってしまうのには私なりの理由がある。相模と相撲って漢字にすると字面が似ていて、子供の頃はふざけて相撲ナンバーといったものだ。
そう、今や見る影なしな英国のJDM Tuner “JRM”がディストリビューションしていたSUMO POWERをSAGAMI POWERにかけているのだ・・・
■Chapter.02
こっそり撮影をしているとOwner自ら声をかけてきた。
『さすがこれがSAGAMIの距離感か・・・』と心の中で呟いていると、どうやらLowbrain JJ、Genki-kun、Muko-sanの仲間だと。世の中狭い。いや、相模狭い。
で、「さっきFuji Shortでぶつけちゃって・・・」とのことで、どうやら普段からこの状態で乗り回しているわけではないとのこと。
この左半身だけ歌舞伎の”隈取”のようなタイヤバリア痕がついた”戦うレクサス感”の雰囲気は、板金屋のふりをした主夫Okata-sanも『この雰囲気、なんかヤバいっすね。』とDMを入れてくるほどである。(普段はサイバージャパンのこの子かわいいですねくらいしかDMしてないけど)
Masakiは学生時代にAE86を所有していたものの、ノリモノ大好きな性格が災いして2輪や様々なカテゴリーに興味を抱き、同時所有の困難さにぶちあたり泣く泣く放出。
その後もドリフト、グリップ、2輪4輪問わずノリモノ好きっぷりを炸裂。
今回のGS350のクラッシュも、「部品はAE86よりも安い」とのことで、『おっおぅ確かに・・・』(笑)
既に、ある程度は修復した模様。この顔が見れないのはちょっと悲しい(笑)
しかしまぁ、相模や厚木のクルマ好きのFSWのライセンス保有率は異常だ。特にFSWショート勢はとにかく変態だ。
これはFSWとの距離感が影響しているのは当然だが、ニュルブルクリンク北コースのツーリスト(一般走行枠)で、普通のオンボロハッチで常軌を逸した速度で走ってる地元連中と同じで、身近にサーキットがあると自然と変態的なテクニックをもった人種が爆発的に増えていくのだ。
■Chapter.03
一応車両のことも触れておこう。
前後共にENKEI RC-T4に見えるがだが、フロントに履かせている白いRC-T4はかつてSuper Taikyuに参戦していたLancer Evolutionが履いていたもので一般市場には流通していないものだ。
ココからは懐かしい画像と共に・・・
※画像の#20 RS Ogawaa Lancerではなく、#602号車からの放出品のようだ。。
メカニカルな要素としては、LexusのトルコンATは伝統的にとても丈夫なのである。
Super耐久や十勝24時間だけではなく、ニュルブルクリンク24時間レースや、年間10戦近く開催されていた同VLNでもIS F CCSRがその耐久性を証明している。本当に壊れないことで有名なATなのだ。
古来の大排気量NA、古来のトルコンAT、まるで時代錯誤だけど現代となっては貴重な存在だ。
“戦うLexus”の優れている点をあげればきりがないが、Streetでは街中に溶け込み、サーキットではキッチリ走れるRacing。MasakiのGS350のようにドレスアップ要素を極力削り落としたレーシングなLexusカルチャーに今後も注目していきたい。
■Bonus Images