PHOTO & TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR)
・S-Chassis Republic // Fuji Speedway Gymkhana Practice Day
■Chapter.01
After Corona、With Coronaで少しずつではあるが再開する流れを見せてきた日本の走行会イベント。
今回は、降水確率100%のFuji SpeedwayでLEVEL ONE – Shun-kunがShakedownを行うということで、先日FeatureしたHamu-chanと一緒に訪れてみた。
S-Chassisにおける伝説といっても過言ではないBeam GrayにペイントされたKOUKI S14を2020仕様として自身でRemodelを果たしたShun-kun。製作アプローチもハコ自体も異なるのでRemakeではなくてRemodelと表現しておこう。
Fuji SpeedwayはInternational Courseの無観客措置と連動するカタチで原則的に無観客となったGymkhana Areaでの走行会だが、Beam GrayのKOUKIが2020仕様として復活したことを心待ちにしていたGallery達の嬉しそうな表情たるや・・・
S-Chassis Communityにおける主役の復帰ということなのだろう。
Shun-kunは10代で初代Beam Gray S14のビルドを開始。当時のこのルックスは今見てもカッコいいよね。
Photo by Fieldstone1993 [Yosuke Ishihara]
それだけ長年S14を突き詰めていれば、そりゃーノウハウも貯まるよね・・・
今回は車検を取得して日常的に乗る事ができる純正サンルーフ付きの個体にようやく出会えたということだ。
パーツの取り付けひとつとっても”秘伝のタレ”と言えるノウハウを持っており、隣に自身のZENKIを並べたHamu-chanは”マヂスカ…”と驚愕する表情であった。
近年ではFR化したWRXやS14 KOUKI(屋根ぶった切りサンルーフ移植)という遍歴もあったが共に売却済みだ。
■Chapter.02
2011年に開催された第1回HellaFlush Japan。今となっては珍しいことではないが、カテゴリーによって枝分かれしていたカスタムカーシーンをヒトツに凝縮するオールジャンルタイプのイベントの元祖だったかもしれない。
そして約10年の年月が流れ・・・
“あの時代に輝いていた、オモシロイ事をしていた人達って今でもサイコウだよね!”
Team Freee’s(元祖タイヤ痕・・・イケマセン)、Lowbrain、Lowstars、Badquality、ヨンエイジイクラブ、その他多くのビルダーは今でもカッコいいこと、新しいことをしているよねって事をFuji Speedwayという場所で再認識できた。(Shun_kun自身は当時エントリーした状態を黒歴史と言っているが)汗
ま、みんな10年歳を重ねて、当時の自分が出来なかったことをNext Levelに昇華させているわけだ。
Initiativeを握るイベンターもカーメディアも10年経てばそりゃ変わるよね・・・
■Chapter.03
影響力が大きい人ほど、After Corona、With Coronaとの正しい距離感をもって、楽しいCar Communityを訴求し続けてほしい。
状況によってはイベントを中止にする判断も懸命である一方で、無観客でリスクを最小限に抑えて開催するという判断も出来る。それは会場のキャパシティーや運営スタッフのライフスタイルに多く依存するカタチになると思う。
Fuji Speedwayは厳戒態勢を維持したまま営業を再開している。多くのモータースポーツイベントが無観客運営を継続している影響で、同時に開催される他の走行イベントでは入場チケット以外にサーキットが発行するパスが必要となる。サーキット内の外周道路でもパスチェックが行われていた。
また、多くのトイレは閉鎖されており(数か所に集中させる)、全くもって”普通の生活が戻ってきたわけではない”と再認識させられた。
楽しい瞬間が訪れていると危機意識が薄くなりがちだが、家族、仲間、日本、世界の為に、各々が常に自制心をもって行動して欲しい。
■Bonus Images