PHOTO & TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR)
OWNER : HAMU
■Chapter.01
2年半という短い期間ながらも赤いAltezzaで世界中にその名を知らしめたHamu-chan。それは日本だけでなく、Risky Devil , Elvis Skender , Frederik Assboといった海外の”JDMソムリエ”達に衝撃をあたえた。
“IGフォロワー数3000弱(当時)のGame Changer!!”
“で、そんなカレはドコのダレ?”
彼はどこか有名なTeamに属しているわけではなく、著名なShopで製作しているわけでもなく、頻繁に仲間とMTGをしてCruiseしているわけでもない。とにかく謎めいた存在であった。言うならば、その自由気ままなカーライフこそが、彼オリジナルのスタイルをメイクする根源になっているのだと思う。
※現在は”APA DE UNO”に属してはいるが、そこでの距離感が絶妙のようで、自由気ままにゆるく息の長い関係性を構築出来ているようだ。
Hamu-chanがS14 ZENKIを購入した経緯としては、東京への引っ越しと、長年憧れていたS14 ZENKI Q’s(純正サンルーフ)の良コンディション個体との出会いが偶然にも重なったからということだ。当初の予定では、Altezzaを手放した後1年ぐらいはカーカスタムからは離れる予定ではあったそうだが、こういうのはタイミングが大切だからね。
基本的に彼はハンドメイドで多くの事を熟せるプライベーターなのだ。勿論、そこにいたるまでのノウハウは先人達からの影響を大きく受けていることは間違いがないが、自分でやれることは自分でやってみるというマインドを常に大切にしているのだ。
S14には偉大な先輩達、Shun-san(KOUKI)、Wagou-san(ZENKI)には多大なる影響を受けているとのことなので、一緒にクルマを並べられるようになると良いね。
■Chapter.02
撮影前日に塗装ブースに搬入して自ら半日かけて塗装を終えた。そう、このRose Red Micaは日帰りセルフ塗装なのだ。しかも彼の本業は全く別なのだ。まるでプラモデルを組み上げるような感覚なのだろう。
テーマでもあった前期純正オプションNAVAN仕様をベースに、Bomexの復刻サイドミラー、フロントライセンスプレートのベースを残すスムージングや、テールライトのレッド化等の芸の細かいディティールアップも行っている。
脚回りはLARGUSの車高調でF24K – R22K。リヤアームはgktech。Wheelは説明するまでもなくRAYS TE37V(10j-20)の4H。ホワイトパウダーコートはMA- Service。
前後の車高バランスはイコール設定のようにも見えるが、ほんの僅かだがリヤ上がりになるよう設定している。そして、キャンバーは前から見たときに美しく見えるようにF6.5度R7度という全体のフォルム重視のセットアップだ。
■Chapter.03
私はBest S-ChassisはS14 ZENKIだという価値観を持っているので、Hamu-chanが兵庫から東京に引っ越したのを機にS14 ZENKIを購入したという話を耳にしたきは心躍るような期待感を感じた。彼がAltezzaで魅せたスタイリングのバランスの良さはそのまま活かされると確信していた。で、塗装を含めた製作期間は僅か2か月という短期間で成し遂げてしまった。
Hamu-chanとの交友は実は10年近くもの関係だ。直接会うことは数年に1回程度(Final Bout SSJやWEKFEST)だが、Onlineのコミュニティー上では近しい関係を築いていた。今回の撮影も塗りあがり翌日というプレッシャーをあたえるスケジュール感で進行していた(笑)
東京でJDMカスタムカーを維持していくこと”色んな意味で”容易いことではないが、既に都会対策として運転をする時間を考えるようになったり、マフラーの騒音よりも路面へのヒットする音(シャーシャッってやつね)に気を付けながら運転する術を身に付けたようだ。
『アナタの素敵なカスタムカーライフ。ご近所さんに配慮する気持ちヒトツで変わりますよ』ってことだろうね。
■Bonus Images