Stay tuned for Front Street’s post!!
PHOTO & ARTICLE : HIRO MURATA (TOKYONUR)
TRANSLATION : RYOHEI TAKAHASHI (THEBRIDGE)
Special Thanks
William Au-Yeung
Deep Stage Racing – Hoosire Japan Dealer
Takao Ishihara // Kazuaki Sasaki
■Bonus Images
■Overview
前日までのWetの天気予報を覆す快晴の中開催されたAttack筑波。Speedhunters Dino-sanも苦しめられる花粉が大量に舞う中、気温も上昇。Attack車両にとってこれは思わぬ誤算で、日中の時間は走行を見合わせるエントラントも居た。
最終的なリザルトでは、Fire AndoのESCORT Evo9が1位となり自己ベストを更新する51秒119というタイムを叩き出した。しかし、50秒台をターゲットとしていたけに、悔いの残る2018-19シーズンとなった。
その他のクルマでは、新しいエアロキットを装着した、seyamax-sanのADMIX☆VOLTEX GTRは見た目も非常に美しいR32だ。
また、The Chronicles御一行ともいうべき強大なバックアップを得て参戦を果たしたTeam HardraceのCivicは、2日連続エンジントラブルに悩まされた。海外遠征の厳しさを痛感させられる結果となった。
■Team Vibrantの偉業
筑波サーキットのFF車両における53秒071というレコードタイム。今大会における全ての話題を独占したと言っても過言ではない。
しかし、金曜日に行われたAttack前日走では搬入直後からトラブルが発生。なんとバッテリー上がり。
『(2018年10月にオーストラリアで開催された)WTACから走ってなかったからね』
とドライバーのWillも苦笑い。
急遽、彼らのレンタカーであるHonda StepwgnからWill自らバッテリーチャージを行う。帯同するメカニックは1名。
そんな準備不足を感じさせるTeam Vibrantだが、もしやセッティングもWTACのままなのかと思い聞いてみた。
『筑波に向けて特別なことをしたかって?なーーーーーんにもしてないよ!WTACのままだよ!』
おいおいおいおい!!!(笑)ダイジョブか!
しかし、走り出せばそんな不安は一瞬で蹴散らされた。Attack前日走から53秒台・・・流石である・・・
そして、本戦の日には最終アタックで53秒071を叩き出したのだ。クルマから降りたWillが何故だか悔しい表情をしていた理由は最後にとっておこう。
日本でHoosire Tireのサポートを行ったSasaki-sanはその瞬間に思わず男泣き。歳を取ると涙もろくなるもんだな!」っと照れ隠し。
しかし一部では「でも、これはスリックタイヤで出したタイムでしょ?」「あのトレッドパターンでラジアルは無いよ」という意見をする人も居た。
でも、これは列記としたDOT規格のストリートラジアルであり、日本の車検も対応している。そして誰でも購入する事が可能。Hoosire Japanのサイトでね。
日本人は自分が見た事に無いモノに対して常に閉鎖的であり否定的は捉え方をしがちだ。
しかし、ニュルブルクリンクのツーリスト(一般走行枠)のレンタカーレーサーを煽り散らすZR1を始めとしたアメ車軍団や、idlers 12hで常に上位を走行するThe Check ShopのGT3RSが当然のように履いているタイヤでもある。BF GoodrichのG-Force R1と並び、サーキットを本気で楽しむクラブマンにとっては馴染みのあるトレッドパターンなのだ。
さて、Willの次のプロジェクトは、あのPikes Peak International Hill Climbに参戦するようだ。PPIHCでは「FF最速!」といったカテゴリーのイメージが薄いだけに、今後FFマシンの新たなバトルフィールドとして賑わう事が想像出来る。
最後に、Willが悔しがっていた理由を。あのレコードタイムも実はパイピング抜けした状態での出したタイムなんだよね(笑)だから、まだまだタイムは縮められたはず。さぁ、筑波のFF戦線が実に面白くなってきた!