PHOTO&TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR / HIRO MURATA)
OWNER : JOHN (@lowbrain_j2b3)
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・Red Hot Kaido Flavored Dori Dori Corona // Lowbrain – John’s Toyota Corona GT 1983 (AT141)
■Introduction
関東近県で”Rastyな怪しいCorona”としての目撃情報も多く、そのスジの人達の間では何処にでも出没するJohnのCoronaとして知られていた。TokyonurでもBonus Images枠でその姿を度々撮影していた・・・
そんなJohnの”怪しいCorona”だが、次第に日本のCar Communityに溶け込んでいき、dohcresearch、hitopfade、Autongraphic、Naritadogfight、Scrapin Tokyo、そして現在在籍しているTeam Lowbrainとの出会いを経て、その完成度を高めていくのであった・・・
■Chapter.01
ここでJohnの直近のHistoryを聞いてみることにした。彼にはヒトツの大きな野望があったのだ。
“Soarer(GZ10)を所有すること”
これはJohnが生活のベースを日本に移してきたときの想いであった。
しかし、残念ながら当時であってもJohnが購入できるような個体との出会いは無く落胆。そんな折、友人のRod(Autongraphic)にCorona Hardtopを薦められて、Coronaへの興味を抱くようになったのだ。
とはいえ、Coronaと言われてもNZのRiversideがBuildした1UZを搭載した一例ぐらいしか思い起こさせるものはなく、Coronaという車種に関して殆ど知識が無かったが、調べていくとHardtopの GT Gradeは4AGを搭載していることが分かり、Corona購入へのムードが一気に高まることに。
丁度良くY!に欲しいと思える個体が出品されて、酷くヘタクソな日本語で出品者にContactをとってみると、丁寧な英語で回答してくれる良い出品者だったという運命的な出会いだったと。
夜の逗子で現車確認をさせてもらったJohnは、数日後に落札してコンビニで支払いをすませて晴れてCorona Ownerとなったわけだ。
JohnがCoronaをCustomするうえでのPolicyは極めて明快だった。
①歴史を重んじたPartsを厳選し、美しいKaido Racerにすること
②Driftをできるようにすること
幼少期から日本のKaido RacerのCultureが好きで、Driftも出来るようになりたかったが、クルマを1台しか維持することができないので、この2つのPolicyでBuildとDrift Technicを磨いていくことになった。
しかし、ここからRasty Rasty Coronaとの甘くも辛い戦いが始まることとなったのである・・・
CoronaのBuildはそう簡単なものではなく、不人気車ゆえにPartsの入手は困難を極めた。特にInteriorのPartsは壊滅的だったが、そこは他車種流用というIdeaでカバーしてくことに。その例として最も大きなPointは、Leather StitchedのCelica XX(GA61)のDash Panelだ。しかも、Meterは拘りのDigital Meterで、これはUSDM/CDMにしか存在しないPartsだ。
最初にJohnと会ったときに・・・
”見てくれ!これCelica XXのインパネなんだよ!”
っと言われたが、「なぜCelica?」っと思ったが本音だが、今回のInterviewでそういった理由もあったのだなと、自分のなかで辻褄をあわせることができた。
Chinchillaの内装やAccessory類で当時のStyleを尊重しつつも、Audio(Pioneer cCentrate)をBluetooth対応に加工する実用面での利便性も向上させている。
Exteriorに関しては、DIYで LowstyleにTryするも、それはクルマの寿命を縮めることだけにしかならず、最終的にはProfessional Shopの”Jast On”にてNew Eexhaust、Member Raised, Rear Member Notched、Frame Rails Sliced、ありとあらゆる対策を施す作業を依頼。
InteriorとEngineeringを理想に近づけた後、Rastyな状態と別れをつげるべく、Lowbrainの紹介でOkada Bankin(OKABAN)に作業を依頼することとなり、Restore、Paint、Fender製作を行えることとなった。
購入当初の青は元々気に入っていなかったということもあり、Factory PaintのRed&GunmetalをArrangeしたものを希望しColor Sampleを製作してもらったのだが、JohnのImageに合致するものではなく一度考え直すこととなった。
悩んだJohnは、Artistでもある”OKUSAMA”を連れてOKABANを訪れてみることにした。そうすると、OKUSAMAの冴えわたるSenseで現在のこの色が完成したわけだ。
Acura MDXのRed Rock、Prosche CayenneのQuartzite Grayが選ばれた。一見すると単色のRedに見えることもあるが、光を浴びるとくっきりと2 Tone Collarであることを主張する、見事なCombinationだ。
しかし、OKABANの作業はSmoothに進んだように見えたが、作業が進むにつれてその余りに酷いRastyさが続々と明らかになると、OKABANの”OTO-SANAはちょっとだけ絶望したらしい。ちょっとだけね(笑)
美しい短冊切り形成のFront Fenderに、Rear FenderはCelica XXのFront Fenderをベースに、見事な美しいBody Lineを手に入れることとなった。
一見すると誰も気づかない、Johnご自慢のFRP HoodはRestoredで入手したものを、Hood PinをHidden MountするCoolなギミックに変更。そこで気になるEngine Bayだが、現状では走りに必要な最低限の要素をModifyするのみで、魅せる要素に関してはこれからといった感じなので、遠目の写真にしておこう。
■Chapter.02
今でこそ、一人でNikko CircuitのTrack DayにEntryするLevelまでDrift Technicを身に着けたJohnだが、当初は全くDriftなんて出来ていなかった。しかも、クルマは1台しかないのでBuildしながら、自らのDrift Technicも身に着けていくという非常にToughなものであった。(無論Crashも経験済みだ)
最初にJohnのDriftをSports Land Yamanashiで見た時は、全周最終コーナーでTire Barrierに突入するような走りだったので、見ているほうが心配になったが、Lowbrainと共に様々なTrack DayにEntryすることで、そのSkillを向上させていったわけだ。
そんなJohnの拘りと努力が詰まったCoronaが完成したタイミングで、Team Lowbrainの”紅組”の3台でWEKFEST Japan 2022にEntryを果たす。
新しい足回りをFreee’s Auto & Customsと共同開発したYassan(Kaicho)のCorolla Van。
USDM ConversionのGTS LookにTTE Flavorを落とし込んだRyohei-kunのHachi。
なかなかStaticなCar Showで見れる3台ではないのでとにかく必見だね!
■Spec
1983 Toyota Corona Hardtop GT Kouki
・4AG 16-Valve
・TRD LSD
・IRS Trailing Arm / Rear
・Cusco Camber Plate / Piroball Tension Rod
・White Line Adjustable Rear Swaybar
・Techno Toy Tuning Suspension (AE86) / Swift 6K Spring (Welded by Jast.On)
・TechnoToyTuning (AE86) Short Shift Kit / NRCA
・Izanami Kyokutei Rear Spring SP01 / Modified Kyokutei Bump
・Polyurethane Bushings・Jast.On:Front Member 2.5cm Raised, Rear Member Notched、Frame Rails 2.5cm Sliced
・Dash Board(Celica XX) / Digita Metor(Celica XX :Canada)
・A/C&Heater (Restored with parts from ae86/aa63/ga61/gz10/mx73)
・Koyorad AE86 Radiator
・ANSA Exhaust
・TOM’S Mirror
・Restored JP FRP Hood(Hidden Hood Pin)
・Backet Seat / Passenger Seat (Celica XX)
・Omori Metor
・Pioneer KPX-777 (Modified Bluetooth) / TS-X60 / RD-160 Indicator
■After Word
このRear Viweを撮影している時に、Buddha Brandの「遠い国からはるばるコXしにキタキタ。指図はうけない。HENTAI!」というLyricが脳内再生さられたぐらい、異国の地から訪れたヲトコが正しい歴史的解釈と自身の強い拘りとIdeaを炸裂させた作品であることを痛感させられた。普段、Rear ViewをCover Imageに使用することは皆無なのだが、今回のCoverageではJohnのCoronaが最も美しく見えるであろう、この写真を使用することに決めたのであった。