PHOTO & TEXT : HIRO MURATA (TOKYONUR)
■New Wave
日本のコンペティションドリフトにおいて、数年ぶりとなるNew CommerとなったA90 Supra。トヨタ自動車Akio-Shacho(Morizo)直下のプロジェクトであるGazoo Racingとチューニングブランドの老舗HKSの業界をクロスオーバーしたプロジェクトの賜物と言える。
ロードカーが発売される前から開発が進められ、遂に戦いの舞台”筑波”でお披露目された。
A90をD1GPに投入したのは、Team Toyo TiresとFat Five Racingの2チーム。そして新たにHKSがドリフトパフォーマンス走行用として4台目をGoodwood Festivalで走行する事が決定している。
全車エクステリアはTRA KyotoのPandemのフルキットに、エンジンは2J。それ以外はほぼ三者三様で異なるアプローチの開発を行っている。
開幕戦の筑波では、両者共にポテンシャルを発揮する事は出来なかったが、これはKawabata-sanがR35を投入した年も似たようなものだったので心配は無用だろう。
そう、R35 GT-RがD1GPで猛威を振るうようになったのもシリーズ中盤から後半だ。
D1GPの歴史に残る史上最大の宿命のライバルともいえる “Kawabata vs Daigo” 同じ車両による掛け値なしの車両開発、そして「結果」が実に興味深い。
■Retrospective
個人的なD1GPへの興味という事にスポットを当てれば、D1GP創成期に第1期ブーム。アーウィンデール戦を盛んに開催していた時代に第2期ブーム。その後の第3期は、Kawabata-sanがR35を投入した初年度。それ以降は個人的な興味の対象にはなっていなかった。
ここでは個人的に第3期に興味が湧いた時の話しを遡りたいと思う。
2014年の東京オートサロンの会場に展示されたマットブラックのR35 GT-R。東京オートサロンにも関心が薄れていた自分が久々に幕張への地へ向かった。
その単純明快なCoolないでたちに虜とになり、豪雨のD1GP開幕戦富士ラウンドへ。
当時、見様見真似で何も分からずにひたすら我武者羅にシャッターを切り続けただけの恥ずかしい写真ばかりだが、これもいい思い出だ。
年を重ねるごとに、写真のスキルが上達していっているのがお分かり頂けるだろうか。全て同じ車種、同じドライバーなだけに非常に明確だ。勿論このポストの写真全て、観客席エリアから撮影しているものだ。2015年のTokyo Driftの写真は未だにコレを超えるPanningを成功させていないのでは無いかとすら感じる・・・現にFlickrではView数で未だにTopだ。
積もる深い話しに関しては、今月のS&Companyのコラムで。
■2014 Tokyo Auto Salon
■2014 D1GP Rd.1 Fuji Speedway
■2014 D1GP Rd.2 Suzuka
■2014 TOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL
■2015 D1GP Rd.1 TOKYO DRIFT