PHOTO & TEXT : Hiro Murata (TOKYONUR / Hiro Murata)
■Introduction
“Blue&YellowのLegendary Race Car”
これはSpoonのRace Carのみに与えられるもので、当然のごとくSpoonのStreet Carには存在しないIconicなGraphicだ。
しかし、Spoonの日本でレース活動はSuper耐久にS2000で参戦していた時代も、”丁度変革期”ということもあり上下分割のGraphicへ変更されいたり、GK5 Fitも2014年終盤に「白ベースのリジカラ→青黄」にといった変貌の歴史辿っており、Spoonがゼロから車両制作を手掛ける純粋な”ギザギザ青黄Graphic”としては久しぶりの登場となるのだ。
このFK8は、2022年に開催されたNASA Thunderhill 25h Raceへ参戦するために、日米Spoonの手による共同作業による製作。(そのためLHDの個体で製作された)
このRaceはSpoonの歴史にとっても重要な存在であり、これまでも数々の車両開発の舞台となってきた。それは、Car ManufacturesにとってのNordschleifeのように、CL7、FD2、Legend(KB1)、CR-Zの耐久試験が行われきた。
特に2022年のRaceは、Spoonの創業者であるIchishima-san(現Founder)の引退Raceの意味合いも込められて製作され、見事クラス優勝。Memorial価値の高いRace carなのだ。
その伝説、伝統、歴史的価値の高いCivicが、日本ではなく北米で保管されているという事実は、日本のSpoon Fan及びHonda Fanにとって、ひもじさすら感じることも少なくはなかった。
■Chapter.01
唐突に訪れた日本上陸・・・
2023年4月に総本山である環八への”帰還”を果たしたFK8。
PublicなAnnouncementも無かったため、様々な憶測を呼んだ・・・
「もしかしてS耐 24hにスポット参戦?」
「なんらかのHonda Clubman Raceに参戦?」
しかし、このFK8は北米のRace規格で製作されており、Safety CageのSize、TransmissionがDogboxということもあり、日本の一般的なRaceへの参戦はほぼ不可能なのである。
では、何故?何処を?
今週末(9/1-2)Sydney Motorsport Parkで開催される、世界的なTime Attack Competition “World Time Attack Challenge(WTAC)”にDemo Runとして参加するのだ。
WTACはTime AttackのEventではあるが、Driftや、変態的なTech Flavorが漂うGeekなEnthusiast向けの車両のPerformanceを楽しめるEventとしての側面を持ち合わせている。
SpoonのFK8は、Time Attack車両として製作されてはおらず、そのためDemo RunというCategoryでの参加となっているわけだ。
勿論DriverはTarzan Yamana-san。これは、前述のThunderhillでのRace含め、SpoonのCRAZYでF※CKIN FASTなTest Driverとして欠かせない存在なのだ。
Tokyonurでは、SidneyへのShipping直前に行われたSodegaura Forest Racewayでの、Check走行のTimingをCatchすることに成功した。
■Chapter.02
SpoonにとってRacingな現場こそが、市販車へのFeedbackを得られる開発現場。
それ故に、レース活動から離れていた時期には
「TCRとかにSpoonが参戦してもオモシロイかもしれないですね」
っと問うと・・・
“我々Spoonは完成車のRace carを購入してRaceをするRace屋ではなく、あくまでも市販車へのFeedbackがあるFieldでないとRace活動をする意味が無い”
まさにSpoonのMotorsportsの歴史を振り返ればその通りであり、現在も最新のFL5をThunderhill 25hに参戦すべくBuildしている最中なのだ。
そして、Street SpecのFL5には開発中の様々なPartsが装着されている。
それは勿論、圧倒的なPowerを追求したり、Tuned Civic史上最速Timeを狙うようなモノヅクリではない。
そのMindは、Civic Type Rのような高価なSportscarだけでなく、気軽に日常の世界で運転する楽しさをK-Carに落とし込んだN-ONE RSにも、同様のSpoon-ismが注がれている。







































































