PHOTO &TEXT : Hiro Murata (TOKYONUR / Hiro Murata)
これまで、The Check ShopのGT World Challenge AsiaのRace Reportをお届けしてきた。今回のStoryは、GT3 Classで発生した出来事で、Tokyonurでしか捉えることが出来なかったであろうMomentを紹介する。
それは、Porscheの有力Customer Teamの1つ “R&B Racing” がRace 1で絶望の淵に落とされ、一夜にして這い上がって掴んだRace 2の勝利への過程だ。
Race1の3rd Lap “90° Corner” での出来事から物語りが始まる。
Audi Customer TeamのPhantom Pro Racing #333のChris On Chiaが、目の前で5位争いを展開する2台のR&B Racingの背後で、Braking Pointをあわせることができず、2台のPorscheをGravelにTake down。
Bo Yuanの#87のPorscheは自力でCourse復帰を果たしたが、#4のWei LuとIncidentの発端となった#333のChris On ChiaはMotegiの深いGravelから脱出することが出来ずRetireとなった。
この瞬間は、Official Live Streamingでも配信されたが、Replay映像を挟んだ後、動き続けるRace展開を追うCameraにSwitchされた。
しかし、偶然にもその場に居合わせたTokyonurは、そこで起きてしまった事柄のDetailを捉えることが出来た。
これは、Racing Driverとしては起こしてはならないMistake、またはMachine Troubleであったかもしれないが、起きてしまったことはもう変えることは出来ない。
2人のDriverの対応は、実にGentleであり、Sportsmanshipが溢れていた。
Incidentの発端となってしまった、Phantom Pro RacingのChris On Chiaが、R&B RacingのWei Luに駆け寄る。Wei Luも、互いの身に起きてしまったこ恐ろしい出来事から、幸いにも2人ともにカラダは無傷で終えることが出来たことを受け入れて抱擁する。
本来であれば激昂するDriverも居るであろう。しかし、GTWS Asiaのように大陸を跨いで開催される、ある種の旅団的なRacing Seriesでは、例えRival Teamであっても絆のようなものが生まれがちである。
しかし、そうも感傷にふけってはいられないのがR&B RacingのMechanicである。翌日のRace 2では2nd GridからStartすることが確定しており、必勝態勢で挑まなければならないRaceなのだ。
挙句にRace 1では同士打ち含め多くの911 GT3RがDamageをおい、各チームRepairにおわれている。Porsche Customer Racing Serviceも帯同してるとは言え、Parts供給にも限界がある・・・
R&B Racingも、深夜遅くまでBodywolkのRepair作業を行いRace 2に備えることとなった。
(手作業でRepairが必要なPartsは、GTWSに帯同する凄腕Fiber職人がRepairすることとなるが、こういったRepair Serviceが存在するのも、大陸を跨いで開催されるGTWSならではの光景だ)
そして、翌日のRace開始までに見事Repairを完了させ、Absolute Racing #992との激しい接戦を制し、R&B Racing #4が見事にポディウムの中央に立ったのである。
絶望→DriverのGentleな姿勢→Mechanicの執念→勝利という、とても24時間以内のStoryとは思えない、劇的な要素が詰まった、Motegi決戦なのであった。
次戦Okayamaで彼らの日本でのRaceを見るのは最後になってしまうのが惜しいくらいだ。残すRaceでの活躍を期待している!
■Official Highlights
■Photo Gallery



































































